山をいじる際に気をつけることと、装備を他人から借りるということ。
しみずです。
元気でした。これからも元気な予定です。
だいたい僕がブログ書くときは酔っている時なんです。
なので、「あーこんなこと書かなきゃよかった」って割と後悔が多いんですが、
酔わなきゃブログを書けないスタイルなので、またあえてやらかそうかなって思います。
活動を始めてもう何年たちましたか。
結構いろんな地域で、森をいじる人が増えてきて幸せなことです。
今の林業みたいに雑じゃない山守が増えているという意味で幸せを感じてます。
列状間伐や皆伐はいまだに、何が持続可能なのか????な感じです。
林業なんて、一番僕らの暮らしと環境をダイレクトに叩くことだから、良くないことは、そろそろやめてほしいですね。
そして、森を楽しむようになってきた方々へちょっと伝えたいことがあります。
結論から言います。
①道際の木、伐りすぎたらダメよ。
作業道つけたら、道際から伐りたくなるのわかるよ。作業効率良いし。
ダメよ!!!
道にあたる雨滴衝撃考えてる?!いかに道に雨を当てないために、緩和させるか。
それは道の際の木があってこそなんですよ。
この雨滴は、馬鹿にできません。
あのー。
木がある場合、降った雨のほとんどが、枝や葉、幹をつたって静かに雨水が森に浸透します。
でも道際に木が無かったら、作業道に直接雨滴が当たります。
どうなるかなんて言わなくてもいいでしょう。
「風通しが良くなって、道が乾くのが早くなる」とおっしゃっていた方もいましたが、僕の経験上それはないです。道の上に空がでると、残された木々が空いた空間に向かって枝葉を伸ばし、最終的に曲がった木ができて雪や風で折れて倒れます。
また、道が乾くかどうかは、その土質とその道の横断勾配、縦断勾配による水はけが大きく左右するので、道の上に空ができたから乾きが早いという部分は、ほとんど意味がないんじゃないかと思っております。風通しがよくなる=雪や風による被害多、扁平木の育成促進だと思っております。
だから、道をつけた以上、道際は残してほしいです。
道は、航空写真から見えないように、樹冠で覆わせておいた方が良いですよ。
自分一代の林業じゃないんだから。
だから道際から木を伐らない方がいいですよ。
よろしく。
この木漏れ日、日陰率みて。
②道具はきちんと購入しましょう。
林業は死傷率が高いのも特徴です。
他人から借りた道具に、自分の命を預けられますか。
他人のメンテナンスを信用できますか。
他人から借りた道具が原因で、ケガしたら。。。
これはもう、どちらも不幸なことです。
自分の命を守るため、自分に合った、自分に馴染んだ道具で森に挑んでください。
やっぱり最小限の命の守る道具は自分でそろえましょう。
それが年に数回の出来事でも。
「あっ」という間に死ぬかケガするかなんです。この世界は。
そんな現場に今自分はいるんですよ。
道具に妥協はせず、お金でかえる安全はできるだけ買っておきましょう。
道具はしょせん道具、実際に命を守るのは、自分の意識と知識と経験になります。しかしそこに最適な道具が加わることで数%は生存率を高めることができるのです。
森に挑む人は、そこら辺の「覚悟」が必要です。
どうぞ、心構えをよろしくお願いいたします。
余計なお世話かもですが、僕の作業ルールを2つ記載しておきます。
1つ。
「2つ小さいミスをしたら、3つめは死ぬか大けがをする」
→細かなミスを2回したら長く休憩をとるか、別な危険性の少ない作業をしましょう。
2つ。
「山で余計なことをするな」
→あと1本伐ってから帰る。とか、道具は無いけど今ならできそうな気がするとか。余計なことはしちゃいけないです。本当にこれが命取り。
余裕があるうちに帰宅してください。
予想以上にあなたの脳内と体はヘトヘトになっておりますので。
生きて帰るんだよ。
安い木材のために命を落としている場合じゃないんだわ。
生きて帰りましょうよ。
#里山部
森を第一に考えた、こだわりヴィヒタを当麻町で!
しみずです。
★里山部のピップなカバ林の白樺を、バディが可愛く束ねたヴィヒタが誕生しました。
↑このヴィヒタはプロトタイプ1号のダメダメなやつ。
★こちら当麻町にあり現在プレオープン中の旧名リトリートヴィレッジ、現在名kotiさんに飾っていただきました。
皆さまお分かりのように、森林サイドからなまらこだわってます。
森を第一に考えたヴィヒタです。
圧倒的な環境保全型林業から生まれました。ゆえに、大量生産もしませんし(出来ない)、こちらの活動を理解してくれた方にしか売りません。残念ですね。僕がもっと白樺人工林を持っていればよかったのですが・・・
いやそこは一人が頑張るんじゃなくて、北海道の自伐チーム、これから自伐やりたい人たちでみんなでやっていこう!夢しかない!
kotiさんには、何種類かのサウナスタイルがあります。温度も高温からゆっくり楽しむ低温もあり、気分に合わせてリフレッシュできそうですね。
僕は29日に2時間コースを予約しました。
里山部の薪、ヴィヒタがどんなものか、そしてこうしたサウナ店での体験は初めてです。たのしんできますね。
★まずはこのヴィヒタの産地。
比布町のジャンクション横にある、「ピップなカバ林(里山部の第二フィールド)」です。白樺の40年生の人工林で、これまで放置されていた山林です。森林経営計画に入っていたこともあり、40年で皆伐(全部伐られること)される予定でしたが、僕の意に反するので中止させ、僕が管理しています。野営希望者は野営できます。
★この山林では、環境保全型林業として、森林を管理する上でとても大切な、森林作業道=道つけ、の際に発生する支障木を利用したこと、伐採した白樺は枝先はヴィヒタ、幹は薪などと全部利用します。根はまだ使い道が無いので自然に還します。まだ利用に伸びしろありますね。しかし、ある程度の有機物は、森林に還すべきだとも考えていますので、すべてにおいて森から持ってくることはあまり好きじゃないです。
初回で納品した20束は、胸高直径12cmと、18cm、いずれも樹高は15m程と、白樺が苦手な日陰に生える劣勢な個体でした。この二本から、27束できました。
こうした木の活かす道が、サウナによって導きだされるのは、林業にとっても素晴らしいことです。
ただ、、、
1)ヴィヒタのために伐る事をやると、森はあっという間に伐りすぎた状態になります。枝だけ使うために伐採していたのでは、自然破壊です。樹皮や薪も同様です。
大切なのはその森の許容範囲内でゆるやかに手入れすること。
白樺人工林では、何もせずとも(何もしないから)ササの勢力が拡大し、次世代の木が生えてきにくい状態になっています。
天然更新がされないと、単調なササ原を引き継ぐことになります。これは森や、生物多様性、林業の価値が低くなります。
ピップなカバ林では40年以内には白樺の勢力が衰えるので、なるべく白樺以外の木を自然に生やしています。この自然のチカラに任せた、超絶ローコストの天然更新が未来の林業を救ってくれます。
これは、人工林からの天然更新を目指す上で、生まれたヴィヒタだということです。ここにヴィヒタを出すこだわりを持っています。
この林産物は、「使用しても、山はダメにならず、むしろ良くなっていく」という本質的なヴィヒタです。
また、山主にも枝葉で還元できるのも未来的です。
里山部から、新しい林業のモデルの一つとして、チャレンジしてみました。可能性はありそうです。
2)人間に使いやすいヴィヒタは、どのような形状か。また、適した伐採時期はいつか。森と人をみた作り方を模索していました。束ねるのはバディ。
データを上回る、束ねる「センス」が彼女にはあります。
イベントにして、手伝っていただける方を募集して、データや虫や花序や枯れ葉を取りました。
葉の量、葉の大きさ、枝につく葉の密度、枝先の細さ、葉を食べる虫、花粉症の原因である花花序の有無、束ねたサイズ、枝の太さ、長さ、総重量、サイズ別の1本からとれる量、、、etc.
気づいた項目はとりあえず記録していくスタイル。
集まった人たちは全員サウナ入らない人でした。これはある意味正解だったと思います。全員が初ヴィヒタと向き合うことで、最初から余計な情報や体験がない分、里山部版のオリジナルさが際立ちました。
試行錯誤の上、それぞれ様々なタイプの試作品を作り上げ、現段階で最高のヴィヒタができました。
納得できるプロトタイプは、2種類できました。
こうしたデータがあると、この森からヴィヒタがどれだけ作れるか等、森からヴィヒタ量も見えてきます。それにより過度な伐採も防ぐことができます。
●タイプ1)ドMは歓喜するだろう。遠心力としなりが心地よい一振りで追加攻撃2連撃タイプ。初撃が当たった時、重さにより反対側の枝葉がのしかかる追撃。隙を生じぬ二段構え。まるで飛天御〇流かのごとく。パイオニア樹木の生きの良さがカラダを喜ばせます。
生葉の状態で、持ち手はやや細く、200g前後。枝葉の量は普通。
※データはありますが、秘密◎
●タイプ2)ポメラニアンを丸めてぶん投げられたような、圧倒的なモフモフ具合。モフに命をかけている人、ポメラニアンに乗っかられて、上でモフり殺されたい方には最適なヴィヒタ。テスト段階で、皆さん体験しましたが、一同「あぁぁ~~!気持ちいい~~!」と100点満点でした。
生葉の状態で、手持ちは普通、300gちょっと。枝葉の量は多い。
桐原さんたちに試していただいたら、乾燥後は、タイプ1の方が気持ちよかったようです。生の状態と、その後4日間乾燥+お湯戻しすると感触が違ってくるのは、非常に面白いですね。
このタイプ②のさらに改良版、ポメラニアンヴィヒタを、当麻町にあり現在プレオープン中のkotiさんに飾っていただきました。
今回は早急だったので、生のまますぐ納品しましたが、残ったヴィヒタを数日間陰干ししました。これを29日のテスト時に40度のお湯で1時間戻して使いたいと思います。
ちなみに薪も里山部産です。
納品時は、アサヒサウナでもお世話になっているKazuhiro Kiriharaさん、プレジャー田中 あっくんが出迎えてくれました。
森が整い、人も整う。最高に幸せな使われ方。
Kotiの正式オープン、楽しみですね!!!
まだ正式なHPもない感じですね。
「当麻町は、町内、町外を問わず、個性的で魅力的な、にぎやかなプレーヤーみなさんの力が重なり合い、輝きます」
この言葉は、北海道を盛り上げていくことに本当に大切なことだと実感しております。若手や、やる気に溢れる人たちが、境界や、現場を飛び越えて、繋がっていく。広い北海道だからこそ、この繋がりの可能性は無限大。
今回も、ヴィヒタから、たくさんの人と繋がることができそうです。僕の森で採れなくなっても、今拡大している自伐隣家の皆さんの、そして山林を持っていることがデメリットだと感じている人たちへ、僕のモデルを提供し、幸せのシェアをしていきたい!!
みんなで里山を盛り上げましょう。
お手伝いいたします!!
★最後に白樺の使い方が増えたのでまとめ。
2月、樹液×、ヴィヒタ×、樹皮×(くっつきは◎)、薪材◎、家具材◎
4月、樹液◎、ヴィヒタ×、樹皮×、薪△、家具材×
6月、樹液×、ヴィヒタ◎ 樹皮△、薪材△、家具材×
7月、樹液×、ヴィヒタ〇、樹皮(上旬のみ)◎、薪材△、家具材×
なのでヴィヒタは7月に伐採して、樹皮も併せて採取した方が無駄がない。
しかし、幹は薪になってしまう。。。
僕のような小規模(3ha)でヴィヒタだけで大量に作ろうとすると、山主が損しますね。森も壊れますね。
白樺だけで大きな面積(30ha以上)がある方は、1~2割の低間伐率で小さな白樺から抜き取っていくと回ると思います。
里山のポテンシャル、高めて育てて、残していきましょう!
皆伐してる場合じゃない!
丁寧な伐採を。ミステリーランチ×高所作業
しみずです。
至高の1本を追い求め。
いかに森林を、木を傷つけずに、木を伐りだしてくるか。
常に意識しております。
ヘリコプターで樹上を根本からズボッと引きあげられたら、残された木は傷つきませんし、理想なのですが、燃料代や経費やらを考えると全く持って現実的ではありません。
じゃぁもう人間が登るしかねぇ。という結論に達したわけです。
先に樹木の枝を落とし、電柱状態にしてしまえば、木々の隙間を縫って伐倒ができるので、残された木に傷がつきにくいです。競技種目紹介日本伐木チャンピオンシップ Japan Logging Championshipsの伐倒競技で利用されるアレですね。
広葉樹は広範囲に広がった枝がやっかいです。
20mありますので、20mの範囲の木に必ず傷がつきます。
残された木に大きく傷をつけると、弱ったり、虫が入りやすくなったり、材が変色したりとその後の数百年、かんばしくないでしょう。
その枝をとりあえず落としてしまえば、あとは伐倒主の腕の見せ所。
立木の隙間にきちっと倒せばいいのです。
木の重心を考える上で、枝の割合は大切です。
全部伐ってしまうと、木が倒れにくくなります。
牽引具(プラロック)や補助器具(くさび)を使って倒すこともあります。
なので、簡単そうに見えてちょっと難しい伐倒です。
そこまで丁寧に伐った木は、家具やクラフトになります。僕が伐りだした木は、日本一大切に出したい、大切にされていたい。そんな思いでここまでやります。
昔から変わらないポリシーで、超絶丁寧に伐りだします。
木は良いものです。
しかし、残された森が持続し、かつ育成されなければいけません。
木、以上に、残された森林が良い状態を保つ。
そのための技術です。
そうした、至高の一本を追い求める夢を手伝ってくれるのが、
ミステリーランチテラフレーム50。それを高所伐採仕様にカスタムしたのが、アーボカスタム。
ペツルの30リットルにリギングロープやポータラップを入れたものを、オーバーロードし、本体の50リットルにはハーネス一式、クライミングロープ40mが2本入っております。ヘルメットを外付けしておくオレンジのカバーには、スローラインが2セット入っております。
50リットルと小さめなリュックですが、僕の中では、最重量です。
31.5㎏あり、冬山をスキーを履きながら歩くとさすがにしんどいです。転んだら起き上がれない(笑)
今回は家具材の白樺を出すのに使用しました。
一人でやる場合は、ペツルの30リットル装備は不要です。グラウンズマンが不在なので。
なのでペツルの分は、バッテリーチェンソー(ハスクのT540iXP)と、そのバッテリー2個(BLi200X)と、前回紹介した小物入れのスピフキットラージを詰めました。
やっぱり漢気(人力)が一番環境にやさしいですよ。人にはキツイですが。
★白樺にツルアジサイがこれでもかというくらい巻きつき、樹形がわかりにくかったので、ツルを全部撤去したのち、家具職人さんに見ていただきたかったのです。
今回も美瑛町にあります、樹凛工房の職人、杉達さんに立ち会っていただき、選木しました。
ツルを採ると、樹形がわかりやすくなるのと、枝も多少伐ることで伐採するスペースが生まれました。
左がビフォー。右がアフター。(スマホでご覧の方は上がビフォーで下がアフター)
こんな感じで、行く手を遮ってくるツルアジサイ。白樺なのに、針葉樹の枝打ちをしているみたいで、時間がかかりました。
スッキリしたら、良い空間が生まれました。
とまぁこんな形で、木に登ってから伐倒するということが可能になります。
やっぱり広葉樹林は長寿命ですから、伐採の時に周りを傷つけないというのは絶対意識した方がいいですねー。これができている山は、将来差がでると確信しております。
流石に重たすぎるため、3tの小型ユンボで出しました。ユンボが頼りないくらい小さく見えますが、これでもパワフル。幅も1.55mしかないので道をつけながら集材ができるので、環境保全型林業には最適の機械ですね。
スノーモービルは無理でした。
伐りだしてすぐ製材に回していただきました。
この白樺材はまた数年後、家具に生まれ変わります。
楽しみですねー。
ぜひ、美瑛の樹凛工房さんもチェックしてみてください★
ブログ↓
大雪山麓~樹凛工房 Retakkarダイニングテーブルの天板
WEBサイト↓
山であきらめたくない方、ご相談承ります。
それではまたー。
ミステリーランチ×野営(冬のキャンプ)
しみずです。
いつにも増して「です・ます」「だ・である」調が複合されており、読みにくいかもしれません(笑)わーっと書いてしまい、その後、直す気がないのです(笑)
前回はミステリーランチ・ランバージャックカスタムを紹介しました。
今回は、野営用にしているミステリーランチ・マーシャルです。
マーシャル MARSHALL | MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式サイト
ハンティング用のリュックで、104リットル+オーバーロードの機能がついており、別売りのロールトップホウラーH2Oプルーフ40リットルを、使用すると、144リットルがきちっと綺麗に詰め込めます。またこれの耐荷重は“ 最大耐荷重=あなたの体力の限界”となっており、素晴らしい漢気リュックなのがわかりますね。
1泊二日になぜこんな大容量が必要なのか。とsnsでもコメントがありました。
理由は二つあります。
1つ目。
1泊二日なら3泊4日の装備を持っていくべし。という自分ルールがある。
遭難した時、悪天候等で下山ができなくなった時に、3泊の食料が確保できていたら非常に心のゆとりが持てる。生存確率が上がる。そのための食料が詰め込まれている。
後で紹介しますが、調味料も入っているため、食料が切れた際は、昆虫(冬ならカミキリムシの幼虫や蜘蛛)や爬虫類(冬のヘビ探しは非常に困難)などの素で食べると不味い生物も美味く調理できるので、実際僕はこれで1週間以上は山で生きていけると思っている。
また、余裕があれば遭難した人にも食料を分け与えることができる。
2つ目。
誰かを救助できる。
山での遭難は年間約3000人、死亡者は300人前後(下図参考)と、山で悲惨な事故に合っている方も多い。大好きな山でこうした不幸を一件でも無くしたい。それは林業でも一緒。
もし骨折して動けない人がいたらどうするか。ビバークしている人に出くわしたらどうするか。マーシャルならオーバーロード機能を使って、楽におんぶできる。
安静にして置く場合は、暖かい毛布などで体温を保存しておける。これも後ほど紹介するが、マイナス30度を下回る環境でも耐えうる装備にしているため、何泊も山で泊まっていても寒くない。とにかく保温しながら救助を待てる装備or担いで下山して救助を求める装備か、どちらも状況に合わせて選べるようにカスタムできるのがこのリュックの素晴らしいところ。
木こりは山にも人にも優しく、そして様々な自然界の困難をきり抜けるスキルと度胸が必要だ。
という点で、一人だけが楽しめる装備なら半分の50リットル程度で良いのだが、万が一に備え、いつでもフリーの救助隊になれるようにしている。山で一人動けない絶望は想像できるからこそ、誰かの助けになれるように。
★★★★装備品★★★★
衣食住の順番で紹介していこう。
★★★服装
●2年くらい前から林業でも活躍できる超絶快適なレイヤーシステムを構築しているメーカー、ファイントラック(国産アウトドアブランド 株式会社ファイントラック(finetrack)さんのあれこれを使っております。
ファイントラック東京ベースさんに遊びに行ったときの様子。
このサイトにある、L1、L2、L3、L5を着ている。この順に重ね着すると汗や体温の調節がうまくできて快適ですよというシステムだ。
こちらは移動中の服装です。雪山では汗をかきすぎないようにするのがポイントですが、僕は汗っかきなので割と無理。動いているとき少しでも快適にしたいという方は参考までに。ちなみにこれ雪山行かない日でも、毎日着てます(笑)
汗の不快感を感じない、すぐ乾く、動きを制限しない、寒くないのがとてもいい。
・L1=ドライレイヤーウォーム | 国産アウトドアブランドのファイントラック
・L2=メリノスピンサーモ | 国産アウトドアブランドのファイントラック
・L3=ポリゴンアクト | 国産アウトドアブランドのファイントラック
・L5=エバーブレスアクロ | 国産アウトドアブランドのファイントラック
L4にあたる部分はティートンブロスという別メーカーのツルギジャケット。
Tsurugi Jacket KB|メンズシェル|アウトドアブランド Teton Bros.
このツルギジャケットは、夏場の雨でも利用できます。クライミング仕様になっているのでストレッチ性はもちろんのこと、雨天の湿度の不快さをこの最大級のベンチレーションにより突破してくれることと、他のレインコートにはない水に当たっても不快さを感じにくい部分がある。
超絶大容量ポケットがすごい便利。手袋を脱いでさっとしまえるし、胸の部分にあたるのでポケットに入れたものを自分の体温で保温しておくことができる。
僕はこの大容量ポケットをポシェットのように利用するのが一番便利で、そのためにL4はこのシェルを装備している。
ちなみに、ティートンブロスを知ったのは、東川に大雪山を攻略するギア専門店がある。ぜひ遊びに行ってみてください。
こちらの林拓郎さんから紹介いただき、その機能性に驚きました。オールシーズン使っています。
前回ブログで熱く語ったギアに譲れないファスナー部分。
これはやっぱり壊れました。1年くらいかな。林業やってるとファスナーすぐ壊れるんだよね。チェンソーの油汚れで撥水は消えましたが、雨天時の不快感はやっぱりまだ軽減できています。素晴らしい。いま修理できるかどうか見積もっていただいております(笑)
また、こうしたインナーや靴下などの着替えは、
スピフキット ラージ SPIFF KIT LARGE | MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式サイト
に入ります。前回の林業のメンテナンス道具を入れていたバッグですね。
服になると二泊分の下着や、コンタクトや髭剃り、歯ブラシまで詰め込めます。
どう考えて入らなさそうな容量がきちんと入ります。ホテルに泊まるならこれだけ持っていけば大丈夫ですね。
●静止時はダウンジャケットにしています。
マイナス30度を下回る山なので、服装の選択は大切です。
焚火をする、料理をする、くつろぐ等、座ったら最後。めちゃくちゃ体が冷えます。上記の服装でも冷えます。
そこで、L5の部分をダウンジャケットに換えます。これでめちゃくちゃ暖かく快適です。ズボンもダウンズボンに換えます。
濡れたら最後なので、座る部分にはブラウンケットを敷いてお尻も濡れないように試してみましたが、これがまた正解でした。ダウンは最強ダウンを謳っている
NANAGA WHITE LABEL(ナンガ ホワイト レーベル)| Moonloid
旭川から20分北上した場所に、当麻町があり、当麻キャンプ場横に新しくオープンしたナンガショップがありますので、こちらもぜひ遊びに行って試着してみてください。
着たらわかります。ちょっとでも動いたら汗かくくらい暖かい。いや暑っついです(笑)
これはマイナス30度イケるなって思えちゃいます。実際マイナス20度までなら肌着にこのダウンだけで暖かいです。
暖かさにベクトルが振り切ったダウンです。しかし、山の中でのナンガダウンの弱点は、生地が破けやすいこと。
枝や木の擦れで一発で破けます。これを着たら激しい作業はしないことをお勧めします(笑)火の粉にも弱いです。気をつけて。
林業やるとき来ているタフなダウンは、アウトドアリサーチのダウンジャケットを仕様しています。あれは破けにくいなぁ。
●靴下は色々試しましが、今一番しっくりきているのが、
DexShell(デックスシェル) 防水通気靴下 Hytherm Pro socks (ハイ サーモ プロソックス) DS634 オレンジストライプ。
暖かいうえ、防水がしっかりしており、汗をかいても暖かく保ってくれている優れものです。移動中は汗で冷えることがないので、冬山ではありがたい機能ですね。
●靴は昔からソレルのブーツ。ただ林業用に併用もしており、木材や木くずなどの擦れにより残念な姿になる。補修ボンドを塗ったくりまくって何とかしているが、限界。
冬山の野営と林業に適したブーツで何かいいのがあれば教えてください。中敷きを交換できるが、外側がボロボロになるとより濡れやすくなる。
こうした穴が開き濡れることもあるから、上記の靴下との相性がいい。
●手袋は好みですね。活動時と静止時と分けて合った方がいいですね。濡れた手袋履いていると手が死にますので。
今回使ってみてよかったのが、OutdoorResearch(アウトドアリサーチ)の「トレンセンデント ダウン ミット(Transcendent Down Mitts)でした。非アクティブ時に手を限りなく温めてくれる優れたグローブでした。なんかするとすぐ破けます(笑)。指先が破けました。
手以外にも、寝る前にバッテリーや、スマホを入れて保温してみましたが大成功でした。この日は最低マイナス8.6度でした。一晩でスマホの電池は79%でキープされました。寝る時にポケット入れると固いし、スマホは別な場所に置いておきたいけど寒すぎてバッテリーの低下が心配な時はこのグローブにいれておけばいいですね。
★★★食べもの
食料品やクッカーなどは、
ゾイドキューブ ミディアム ZOID CUBE MEDIUM | MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式サイトに入れてパッキングしている。かなり収納力があり、木にも吊るせるようになっているので便利。2つ使って、食べ物用とクッカー調味料用とわけています。
携帯食料は、チョコや、ゼリー。
飲み物系は、ポタージュやココア、玉ねぎスープ、コーヒー、味噌汁。
飯は、メスティン飯、いなばのカレー缶、アルファ米。
僕がお勧めなのは、まずお味噌汁。これ釣ったニジマスをチタタプしてオハウにするときに超絶便利。変な話、北海道で採れた生物は、チタタプしてオハウにしたら全部食える。絶対ヘビとかウサギとか、緊急事態の時に食べちゃいたくなるような生物を、とにかくチタタプして味噌汁にぶち込んどけば全部美味しくなる。
つまり、携帯味噌汁が切れた時、死を意味する。それくらい重要。
過去に、友人とキャンプ場でやった時の動画↓
あとローカルすぎて知らない方も多いと思うのでここで宣伝しておきます。
●(「メスティン飯」って知ってる?メスティンで簡単に炊飯できるお米の炊き方)
当麻町の美味しいお米が真空パックになり、1号分が携帯できるお勧めキャンプ飯です。携帯性もとてもいいんですが、何よりめちゃくちゃお米が美味い。甘い。ふっくらする。これほんと自宅の炊飯器よりも、びっくりするくらい甘味うまみふっくら炊ける。野外でこんなおいしいお米食えるなんて幸せだー!!ってなるので、ぜひ一度、試してみてほしい!!!東京人にもぜひ、食べていただきたい。ゆきさやか、ゆめぴりか、ブランドと三種類ありますが、全部1種類ずつ買っておけばいいと思うよ。
2つめのパックにはクッカーや調味料やら。クッカーが二つあるのは予備用や同時に調理をするためですね。バーナーは寒さと風に強い、ウィンドマスター
マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310 | SOTO | OutDoor Gear
を使用してます。
調味料でおススメなのは、「ほりにし」と「マジックオイル」。
僕は料理が下手なので、とりあえずこれだけぶっかけておけば全部美味くなるよねってやつを重宝してます。とくにあの生臭いアオダイショウ(ヘビの仲間)をいかに美味しく調理できるかという基準です。北海道の山でサバイバル食料といったらやっぱりヘビですからね。
肉には、ほりにしぶっかけとけ!↓
アウトドアスパイス 「ほりにし」 【アウトドア/キャンプ/BBQ/調味料/料理】 | ほりにしの通販 | Orange
魚には、マジックオイルで炒めておけ!↓
2本セットMagicOiL マジックオイル (調味料オイル) | TiL (ティル)
ヘビには両方使っておけ!
★★★住、テントですね。
マーシャルの外部ポケットは2つあり、一つにこれだけ入ります。
ファイントラックのカミナドーム2というテント一式、ポール、ペグ、グランドシート、シュラフ用のアウターカバーが入ります。夏ならこれでテント一式は持ち運べるので楽ですね。
片方のポケットには、今回初めて試してみたカミナドーム専用のインナーシート(下の写真の黄色い部分)、ウィンターライナーと、ダウンシューズと焚き火用グローブが入りました。夏ならこれらは不要なので、片側のポケットがすっぽりと空きますね。
このリュックの最下部は、シュラフ(寝袋)が単体で入るポケットになっており、ナンガの秀岳荘コラボシュラフを入れました。マイナス20度までいけるシュラフで、厳冬期のシュラフでこの性能で、この価格、これが圧倒的に最強です。34000円くらい。ただすごい良いから品切れ中ですね。
このリュック、防水ではないので、地面に置く部分は濡れます。シュラフが濡れるのをふさぐために、最下層に銀シートを敷くことで濡れを防いでいます。
ちなみにこのシートと長いペグと赤いパラコードがあれば、ブッシュクラフトスタイルのタープ泊できますので、夏場はテントがなくてもこれだけで野営ができる優れものです。最軽量の寝床はこれでしょうねぇ。
メインのブースには上記で紹介した食料・着替えのほかに、シートゥーサミットのエアマットやインナーシュラフ、枕、ドローン、アウターの着替えようスタッフバック、救急セット、が入ります。
冬の野営で一番しんどいのが、寝る時に体温が奪われること。
とにかく地面からの熱の奪われ方が凄まじく、背中やお尻が冷え切ってしまうと一睡もできないことがあります。
今回はマイナス30度でも耐えうる装備にしてきたので紹介します。
ただ、当日はマイナス8.6度と極めて暖かく、シュラフ内で汗かいて熱すぎて寝れないくらいでした。寒いより暖かい方がいいですが、暖かすぎてやや不快になるという。ちなみにストーブも無し、カイロも無しの状態でこれだけホッカホカに過ごせるという素晴らしい結果でした。また30度の時にめがけてチャレンジしてみたら報告しますね。
1)テントの最下層には、NASAが開発した保温性シート。
NASAが開発した超ハイスペックシート! 保温性に優れた「オールウェザーブランケット」レビュー | GetNavi web ゲットナビ
銀側を上にしてみました。こちらの方が体温の熱が反射しやすいか?ちょっとわかりませんが今回はこれでやってみました。
2)そのうえには、ブラウンケット。ブランケットは、雪山で座る時にお尻に敷いてズボンの濡れや凍結を防ぐ役割があり、こうした寒冷地ではかなり使えると実感しました。
3)エアマットは軽量でいてかつR値が高い4.2のもの。寒さに強くて軽い。
キャンプマットS.I.(レギュラー ¥8690 オリーブ): シートゥサミット | ロストアローオンラインストア
4)もう十分だと思ったんだけど、とりあえずやってみるということで。
そのエアマットの上には、キャプテンスタッグキャンプマット。
エアマットとキャンプマットの組み合わせは秋口のハンモック泊にも快適にできる組み合わせです。昨年はこれでマイナス10度を下回る中、ハンモックで寝ました。まぁまぁでしたね
そしてシュラフはインナーシュラフ+シュラフ本体+シュラフカバー。
足元と顔面は必ず冷えます。
そこで足元は、裸足になりダウンシューズを履き、ナンガダウンでさらにカバー。
顔面はニンジャクラバを装備したまま寝ました。
マイナス30度イケる気がしてきました。
野営で大切にしたい部分は睡眠です。快適な睡眠がとれるかどうかは翌日にかなり影響します。今回は、暖かさを保ち、寒くて起きるということはありませんでした。
昔は風の音や動物の足音にびくついて寝れなかったのですが、今はもう山の方が快適で、自宅よりも、熟睡できてしまうという困ったことに。ヒグマにツンツコされても気づかないでしょうね(笑)
★★★その他
●ドローン
小型ドローンも持っていきました。
遭難時に方向がわからない場合、上空からあたりを見まわせることがメリットだと思い実験してみました。
今回使ったドローンはdji Mini2という小型のもので、寒さにめちゃくちゃ弱かったです。すぐ警告がでました。吹雪や強風時は使用できませんね。
あとバッテリーの減りが尋常じゃないくらい早いので、使えるのは5分以内でしょう。つまり2分半だけ上空偵察につかって空間を把握して、残りの2分半で本機を戻し、着陸させないとロストしてしまいます。
でも2分は飛ばせますから、街がある方角がわかり下山する方向はある程度つかめると思います。初めていく山を深く探検する場合などは持って行っても損は無いと思います。夏場ならひとしきり活躍できるでしょうね。
ドローンなどの壊れやすい持ち物を入れるバッグは、内部に衝撃パッドつきの
こちらがお勧めです。ゾイドセル ZOID CELL | MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式サイト
これにさらにスポンジをふんだんに詰めて持っていきました。もちろんリュックの上側に収納しました。
★上部は取り外してデイパックにできる。
ミステリーランチマーシャルの上部の部分は、取り外して小さなリュックにできます。
重たい荷物はベースキャンプにおいて、軽食や水などをもって軽くあたりを散策するときなどに便利です。
★救急セット
・救急セットは骨折・出血に特化して装備しています。
骨折にはこの簡易ギブス。「応急ギブス君」↓
https://highmount.jp/brands/highmount-hoherberg/oukyu-gips/
息を吹きこみ膨らませることで幹部を固定できます。袋なので枝などに擦れると破ける心配がありますが、簡易で誰でも手当できるので良きですね。
・出血には大量のガーゼを持参しております。山で何か大量の血が出ているときは、「直接圧迫方」以外はありませんから、大量のガーゼで気合で止めてやるしか・・・。
最後に。
寒さを対策できれば、冬のキャンプ・野営は快適です。
気が向いたら、ご一緒しましょう(笑)
ミステリーランチ東京のスタッフさん!使ってきましたでー!
最高のリュックでした!ありがとうございますー!!
ミステリーランチ×林業(漢気)
しみずです。
ミステリーランチという美味しそうなメーカーをご存じでしょうか。
初めてミステリーランチに出会ったのが、4,5年前になります。
当麻町にあるムーンロイドさんで購入したミステリーランチスィートピー。
「Y」字にファスナーが開くことで、出し入れがとてつもなく楽で、何より、ドくそタフ!
この耐久性や利便性、カスタマイズ性、林業でも使える!
と思って調べたんですが、林業×ミステリーランチのレビューがないんですね。
あれー--。。。
ならば書かねば!この熱い道具を!紹介せねば!
今回紹介するのは、ミステリーランチテラフレーム65リットルを、木こり使用にカスタムした、「ミステリーランチ・ランバージャックカスタム」です。勝手に自分がそう名付けました(笑)
僕の現場は車が入れない場所でも林業しないといけない時があります。
山に入る前に豪雪が立ちはだかる現場や、川が流れて車で入れない現場など、徒歩で林業道具を全部持っていく場合が多々あるのです。そうした漢気溢れる木こりたちには参考にしていただきたい。
★林業に対して良い点。
1)まず、生地が破けない。森林のいかなるブッシュに耐えうる。軽トラにぶち込む、砂利や土などにぶん投げる、木に擦れる、ササ、ハリギリやタランボの針、枝、引っかかっても破けない。
何だこの外側の耐久性。これが圧倒的に信頼できます。
この装備は28.5㎏(水や弁当除く)あり、この重量物は内側から突き破ってくるかもしれないと思ってたのですが、70㎏近い重量に耐えうるということで、そんな心配無用でした。流石に60㎏オーバーは一人じゃ持って山を歩けないと思う。
2)ファスナーが壊れない。色々なメーカーのものを最初は使っておりました。
一番先に壊れるのはファスナーでした。一番壊れて欲しくない部分なんですよ。
それがまだ壊れない。
YKKというメーカーのファスナーを採用しており、でかい。ファスナーでかい。
ファスナーが壊れないってすごいことなんですよ。
林業は泥が付くし、細かな木くずが付くし、油が付くし、悪天候時には様々な微粒子がファスナーにくっついてきます。
更に荷物をぱんぱんにして、ファスナーをしめるのがキツイ場合もありますが、そのまま「ふんっ!」っていけます。
なんで壊れないの。もう初代リュックは5年使っているけど壊れていない。
ちなみに某メーカーのリュックは1年持たなかった(笑)2万円くらいしたのに。
それくらい過酷な世界でも耐えうるんですね。
3)大容量。
これ、65リットルですが、実際持てるだけもてます(笑)表記以上です。
「オーバーロード」というシステムがミステリーランチの目玉の一つです。
リュックと背中の間に、背負子のようなフレームがあり、そのフレームの中に詰め込み放題です(笑)写真はテラフレーム50リットルにチェンソーやら、70リットルリュックやらを詰め込みまくって、手に持ってるのも含め180リットル搭載した時の写真です(笑)このテラフレーム50は「アーボリストカスタム」としました。これはまた後日紹介したい。これはさすがに重たくて、写真だけ撮って終わりました(笑)歩くの辛かった(笑)
ここまで行けるんだっていう様子ですね。
つまり、持てる分だけ持っていけるリュックなんです。すげー。
ちなみに可愛い木(木材)も挟めて持ち帰ったりできます。木を持ち帰れるなんて、なんという木こり仕様!ありがとう!
4)背負いやすい
くそ重たい荷物を背負うと疲れるし、後ろにバランスがいき、人間が倒れやすくなります。
これは背負ったときの重量バランスが良いんです。
下記のYouTube見ていただいたらと。
なので、買ってすぐやることは、自分の背中や腰骨などスタイルに合わせる調整が必要です。店頭で試しに背負ってみた感じと、きちんと調整した場合の感じでは全く違います。一人でもやれますが、面倒ですので、購入時はスタッフに自分用に合わせてもらってから持ち帰るといいですよ。
感覚的には28㎏がそれ以下のように軽く感じます。フィットするってバカにできないですね。もっともっと、重たくして、立てないくらい重くして、限界までやってみたくなるドMを掻き立てる仕様になってます。素晴らしいですね。
5)アクセサリーが多い。
特にこれは超絶便利。品切れまくっていて購入できないのがほんと残念。あったらとりあえず買っておいた方が絶対いい(笑)
クイックアタッチアクセサリーストラップ QUICK ATTACH ACCESSORY STRAPS | MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式サイト
これがあると、ヘルメットやチャップスなど、移動中は脱いでおきたい防具類はリュックに搭載できます。
ド畜生便利です。神アイテムといっても過言ではないでしょう。これがあればいっぱい磁石のようになんでもリュックにくっつけて、くっそ重くできます。
特段と、メリットを実感できたところは上記の部分です。
デメリットも上げときます。
★デメリット
1)水に濡れる。撥水耐水が皆無です。雨降ったら中も濡れます。しかしこれは、この耐久性を作る上で必要なことだそうです。耐水撥水加工してたらここまでタフな生地にはならなかったと。なので中の道具は、防水スタッフバック等に入れてから収納しております。これなら中身が濡れる心配は問題ないですね。
2)バックルはとりわけ強いわけではない。
この時は家族4人分の荷物をオーバーロードして、重たすぎたので遠心力を利用して背負ったときに壊れたもの。バックルは予備で市販のがあるので問題はなかったですが、ゆっくり背負った方がいいですね(笑)
重たいリュックを背負うときはまず一度、自分の太ももにおいて、それから背負ったらいいですよ。
3)オレンジ色がない。
オレンジのような視認性抜群の、テラフレームシリーズ、出してほしい。
山に置いたらカモフラージュ率が高すぎて、どこに置いたかわからなくなる(笑)
オレンジ色出して。100リットルでオレンジ色だして・・・・。
といったところです。
★ではランバージャックカスタムの中身を。
林業(木を伐る、木を運ぶ)やる最小限の装備です。個別に紹介してもわからない人が多いので、そこは省きます。
当然、車が入れない現場=重機もない=人力(漢気)です。
木が引っかかって倒れない「かかり木」が一番やっかいなので、それを処理する道具、プラロックや、ベルトスリング、ロープ、滑車なども入っております。
このベルトスリングは旭川の秀岳荘で販売しているもので、細くて軽いのに22knほどあるので、ウィンチやユンボで集材するときにも活躍してくれる優れものです。価格が安く60㎝なら500円以下だったはず、120㎝で1000円しないくらいだったかな。
★最後に小道具入れ
林業の小道具って、鋭利なものが多いんですね。やすりやらレンチやら、替えのソーチェーンやら。
小道具入れが破けたり、やすりの鋭利な部分が突き抜けたりしていたら意味を成しません。
そこで、小道具入れも最強のミステリーランチが出してます。
僕が使っているのは、こちら↓
スピフキット ラージ SPIFF KIT LARGE | MYSTERY RANCH(ミステリーランチ)公式サイト
2泊3日の着替えがここに入るくらい収納力抜群です。
漢気現場で、チェンソーの不具合が起きると、直しに戻ることはできません。
いかなる簡易的な修理から中程度の修理は現場で直さないと仕事になりません。
そういった意味で、こんな道具たちを持ち歩いています。
スッキリ収納。
中身は各種やすり(4㎜、4.8㎜、7㎜)、平やすり、予備ソーチェン各種、目立て補助具各種、ブラシ、デブスゲージジョインター、ピンクテープ、レンチ、ペンチ、ニッパー、シノ、ドライバー、星形レンチ、予備スターターロープ、ライター、マッキー
しびれるよね。
漢気林業で一番致命的なのはチェンソーが現場で使えなくなること。
チェンソーのリカバリーができなきゃ、仕事にならないということです。
長くなったのでとりあえずこの辺でいったん終わります。
また気がむいたら、別なミステリーランチを紹介しますね。
林業就業支援講習会を開催しますよ!(厚生労働省委託事業)
しみずです。
林業に就業してみようかなとお考えのあなたに、1日講習と、20日間講習(実際14日間)の2つを開催いたします。いずれも僕が現場も座学も進行していきます。
では、さっそく内容を紹介しますね。
★1日講習会 無料です。
お申込み兼チラシはこちら↓
日時:2021年9月5日(日) 10時から16時
場所:キャリアバンクセミナールーム(札幌市中央区北5条西5丁目7番地sapporo55 5F)
内容:林業の基本的な知識の講習、仕事の種類紹介、職業や生活相談。
こちらは、現地実習はありません。座学がメインです。僕の個人的なお話はありません(笑) それは終わった後にでも(笑)
とりあえず林業をイラストを使って基本的なお話になります。
現場に出向ければかなり実感沸くのですが、これは1日だけですので仕方ないですね。お話だけでも聞いてみたいという方はぜひ。札幌で開催いたします。
★20日間講習。無料です。
お申し込み、お問合せ、チラシはこちら↓
・日時:2021年9月16日(木)~10月1日(金) ※9月19日、24日は休講日。の実質14日間。
・場所:とうまスポーツランドセンターハウス(北海道上川郡当麻町市街6区)※山林の現地実習は比布町にある「ピップなカバ林」で行います。
・備考:講習終了者を対象に一泊4400円の宿泊費の補助が付きますよ!定員は10名。
・内容:こちらは僕とびっしりと林業の座学&実技(実技が多めです)を行います。そして、刈り払い機、チェンソー、小型系車両建設機械(3t未満)の修了証を最後まで受講された方に発行いたします。この修了証があれば、いきなり現場で作業できます(現場で慣れていく必要はあります)。
・もっと詳細な内容(天候などで内容に変更がある場合があります)
1日目:林業就業に係る基本的な知識の講習会。
林業労働の具体的内容など
2日目:安全衛生講習(チェンソー)、伐木等の業務に係る特別教育や関係法令等
3日目:安全衛生講習(チェンソー)、伐採やチェンソーの基本操作、メンテ等。
4日目:安全衛生講習(チェンソー)、救命講習(普通救命)こちらは当麻消防署の方
が講師になります。
5日目:林業就業に係る技術講習、小型車両系建設機械
6日目:林業就業に係る技術講習、小型車両系建設機械
7日目:林業作業の実地講習、現場作業になります。
木の重さや、力学を体験し、安全第一に、気持ちよく森で林業体験しましょ
う。選木~伐倒~造材~集材。
8日目:林業作業の実地講習、現場作業になります。
木の重さや、力学を体験し、安全第一に、気持ちよく森で林業体験しましょ
う。選木~伐倒~造材~集材。
9日目:安全衛生講習(刈り払い機)、草刈り機の座学と実技、メンテも。
10日目:林業作業の現地講習、色々やってみましょう。作業道の開設全般もやりましょ
うか。
11日目:林業作業の現地講習、やり残したことやりましょうか。危険な木の処理方法
や、道を実際に作ってみたり。
12日目:林業就業に係る基本的な知識の講習。座学です。森を知るデータ集や自然災害
13日目:林業関係施設などの見学。木が好きな人たちに会いに行きましょう。
これはワクワクするところ、人に会いに連れていきますよ!お楽しみに!
14日目:職業相談、生活相談。林業就業への個別相談や指導、求人情報の紹介、などなど。
お申込みは、チラシまたは下記のフォームから
https://kikori-wk.jp/schedule/2021-20-009/
★とにかく、どんな形でも山に入ってみたい人を僕は応援したい!!だからします!!
僕が見せられる限りの山の楽しさ、責任の重さなど一緒に共有し、あなたが思うような山との生き方を考えてみてください。
こんなに一緒に山に入っていたら、地元に帰ったときに、山がお宝に見えますよ(笑)
それに「なんとなく自分でもできそうだな」って実感するはず。
最後に、昨年度の活動写真を少し載せておわります。部活っぽいのがいい(笑)
千葉シリーズ6 ラスト。その後の山との関わり方。
しみずです。
冬の出来事を今になり書く次第。
これで千葉シリーズは最後になります。
今回時間なくて、まとまりのない文章になってしまいました。ああ、すいません。まぁいつもそうですが、とりわけ今回は(笑)
僕は常に「皆伐してる場合じゃねぇ」って言ってます。皆伐にメリットが何もないからです。持続すらしないので、皆伐して植えるこの林業の仕組みを持続と言わないでほしいと思うくらいです。どこが持続しているのか。それは森が消えた悲しみと、無関心の持続です。
あと「昔はこんな大木を伐ったという自慢」は僕にしないでください。憎しみしか生まれません(笑)。なんで残さなかったの?こっちの時代にも引き継いでよ!それ寿命来てたの?伐ったやつどこにいったの?大木伐りすぎたから、いまこんなしょぼいサイズしかないんじゃないの?ほんとにそれって自慢になるの?それ聞いた子どもたちに未来は感じられるの?ってすごい問い詰めたくなるので、僕にこうした話はしないでください(笑)自慢でなくても。林業が闇すぎて、僕もだいぶ拗れてきてますからね。
もうね、デザインのために大木伐るのやめよ。今ある里山の木のサイズから暮らしのモノや仕方を考えていく時代だよ。ないものねだりやめよ。
さて、千葉のこの香取市の現場も台風被害でメタメタにされました。
人工林って、やっぱり最後まで人間がお世話をしないといけないなと感じます。まぁこれは
木があったからとりあえずこれで済んだという逆の考えもできます。
★ついでに、外れた話をさせてください。
今まさに大規模な土砂の被害がありところがありますね。
原因をニュースでは「異常気象」だの「自然災害」だの。
「お前らも林野庁か!!」って突っ込みたくなりますよ。
たくさん木を伐ったり、大きな重機を入れるために、10m近い幅広い林道を作ったり、そんなことしたら山は崩れるって未だに理解できないのかなぁ。
NPO法人自伐型林業協議会代表の中嶋氏のFacebookより全部転載します。↓
2021年7月5日の投稿より。
すいません。全部転載しました。
全部を読んでほしい内容だったからです。
そして、どうして千葉で僕が呼ばれたか。どうして自伐のノウハウが必要だったか。ここまで書けばお判りでしょう。
こういう事態を起こさないのが僕らが提案し実行している環境保全型林業なのです。
もう、こんな悲しい自然破壊遊びはやめましょう。
もう、「山は儲からないから」という理由で無関心になるのはやめましょう。次を生きる世代がその地域で生きていくことを山主はお忘れでしょうか。
山は、個人の一時の楽しみで大きく変化させてはいけません。
★話を戻して。
僕らが習っている森林作業道幅(2.5m幅)は、奈良県吉野の250年生の大木を育て上げた実績がある山の道です。大橋先生から、岡橋先生へ、そして次の若者たちへと、昔から実践と考察を繰り返し「山を崩さない」ノウハウがたくさん詰まった手法や目線が多く学べます。
これらの作業道があれば、山の木が必要な時にだけ山に入ることができます。早くたくさん伐らなくても良いという余裕が生まれます。
余裕があるということは、暮らしの中で山仕事が、「急ぎの仕事」にならなくてもよいということです。
(栗源第一薪炭供給所はそもそも林業が本業ではないので、こうした余裕が山との関係を悪化させていないのかなと僕は思っております。
簡素な補足で誤解を生むかもしれませんが。
「自伐」は主に自分でほかの方の山借りて、もしくは自分で所有した山の木を伐りだします。
「他」は道有林、町有林や村有林、市有林、国有林、もちろん誰かの山(民有林)も借りて木を伐りだします。
違うのは、その木こりが山に継続的にかかわる時間と意識の違い。
自伐は、それこそ真の意味で山から木がなくならない、壊れない手法を用いて、持続可能な林業をするべく、地域の山に密着します。自分の山の木がみるみる無くなっていくのを見ると悲しみしかありません。そうならないように、木をみて、ビジョンを明確にもって、山の付加価値を高めていきます。
他は、国や道からの委託や入札などでその補助金メニューにあった施業をあちこちで展開していきます。いわゆるエスデージーズの林業ですわ。いかに短い時間で効率よく木を伐っていくか。伐ったら次の山を探して、、、。
だから装備も、意識も変わってくるのは当然なんですが、、、!が!!しかし、忘れちゃいけないのは、林業って、地域にすごい傷跡を残す産業なんですよね。
目に見えて資源が減っている、良くなっている、ダメになっている、っていうのがわかるんですよ。
山で生きていくことを考えたら、山が健全であるべきで、山を食いつぶしていきながら施業をするスタイルはやっぱり自分で自分の首を絞めているとしか思えません。
★道が付き、木を安全に伐りだし、伐りすぎず空間を維持しながら残された木を育て、木の売り先はローカルなニーズに対応できるように、そして自分が損をしないような価格で売る、木がモノになるまでのストーリーも商品価値にしていく。使った人がどこの誰の木かわかるような、「あなたの木を使っていきたい」と思えるような山づくりを木こりはしていく必要がある。
いろんな人と出会ってきたが、それができるのはやっぱり意識のある素人さん。
高性能な機械はいらない、保全と利活用の意識をもち、必要なスキルをもった人間と、地域に対する愛がある人が、素晴らしい林業を展開していくことができると信じているし、今まで僕の周りの人たちがそうやって展開しているのに喜びを感じる。
何度も言いますが、木材も山や施業方法から選択する時代に来ているんです。
木がないと生きていけない人間だからこそ、山を大切に使っていきましょうや!そうやって自然に生かされていくんですよ!