里山部 4.7の可能性を模索。
清水です。
6日、北海道自伐型林業推進協議会のフォーラムが伊達市で行われまして、参加してきました。
多くは省きますが、一番驚いたのは、本州の成功事例。あれを聞いてしまうと、俄然やる気になってくるのですが、こっち(北海道)ではいったん冷静に見ておく必要があるかと思いました。
まず、最初から100haも1000haも森を所有する人は条件が整っている分、やる気しだいですぐ出来そうです。だけどそんな規模を持ってる人は稀。
そして、広葉樹/針葉樹でまた考え方が変わっていきます。
広葉樹はクリやナラなど価値の高い木はありますが、価値が高まってくるのは100年、200年と育った木。旭川ではもう昔に切られて今は成長途中の若いものが多く、良い木があるのは国有林や道有林。
やはりほとんどの民有林は、条件が悪いところからスタートするのがほとんどではないか。
でもやっていくしかない。
他の山主と連携して30、50、100haと面積を確保出来たら素敵なことなことだ。ゆくゆくはそうしていきたいと思う。
だが、連携・協力も大事だと思うが、まずは、自分が持つ小規模な山林で可能な限り色んなことを自分が経験を積まないといけないと思った。
一番、不安なのは売り先だ。切って運んでc材の価値しかないなら出す必要がない。それだといつも通りだから。そもそも個人でどこに運んで行けばお金に変わるのか知らない人も多いと思う。
c材ばかり出してもモチベーションが上がらない。薪、ホダギ、炭、木酢・・・形を変えて付加価値をつける必要と自分でマクロな市場を開拓していくのも必要だと思った。
とりあえずフォーラムの話を聞いて考えて、自分でやってみようと思っているのが、
・自分の木を買い取ってくれる人を探す。手入れの際にこんな材(下の写真参照)がでてくるので、個人⇒家具/モノづくり職人への直接な売り込み。
・木材だけに収入を頼らない(頼れない)ので、山と密接に関わる産業を自分で引出し提供する。観光、体験、植物、料理、手入れの際に捨てられるものがあれば捨てずに利用する。
・立木販売。
・里山部ともう1,2人の山主で10ha以上の森林を連携し択伐施業する。
・製材してくれる材木屋さんを見つける。
ということ。
★フォーラムの中で共感したのは「大事なのは子、孫まで引き継げる継続的・永続的な山林の利用。そうした利用を心掛けるのに必要なのは環境保全。皆伐による環境負荷の大きなことや、赤字になる植林などはせずとも、今生えている木・自然を見て、利用できる分だけを少しずついただく。自伐型は環境保全型林業だ」
という言葉には、常に考えていたことだし、実現できるように目指したいと感じた。
そろそろ、旭川も熱いことやるべきだと思う。やらないから勝手にやるけど。
旭川周辺の町が「山の話題」で良いも悪いも盛り上がっている気がする。
旭川は森があるだけで終わってる感じが、ショッパイ。
家具と薪ストーブが盛り上がり。
経営と所有が切り離された山主だけが取り残される。
そんな旭川は嫌だ。
北海道での自伐のスタートダッシュでうまくいくところは設備や、面積が整った極一部だと思うけど、これから軌道に乗っていく可能性は十分に感じた。
情報交換や山主連携などを行って行きたいと思ったので自伐協議会の会員になりました。
まずはやってみないと何もわからねぇ!
※明後日10日は、里山部フィールドの無料開放日です。
何するって決めていません(笑)
僕は、立木の材積は何m3あるのかを調べたり、木の本数を数えたり、倒れた木の処理をしたり、腹が減ったらカップラーメン食べたり、息子と遊んだりしてます。
ですので、来訪される方は僕と一緒にやってもいいですし、別に自分のしたい事しててもかまいません。10時から16時までいる予定ですが、最近寒いし、暗くなるのも早いので15時前には終わるかもしれません。
来られる際にご一報いただけると、少し気にします(コーヒーご馳走します)。