冬キャンというか、冬のサバイバル その①
しみずです。
ブログは、ご無沙汰でした。
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今月、25,26日は島牧村に出向き講演をさせていただきます。島牧村は、僕がサバイバル、自然を愛するようになったきっかけの村です。15年ぶりくらいに行く島牧村に、自分がどうチカラになれるか、楽しみです。海を意識した山つくりは欠かせない村ですからね。
さて、里山部は雪がすこーーーしずつ積もってきました。
冬キャンするにはまだ早いのですが、冬山で寝たい衝動を抑えきれず、先日、サバイバルしてきました。やりたい方はいつでも僕の山つかってどうぞ。
なので今回それを紹介しちゃいます。
どうです。うずうずするでしょ。
こんな天候に遭遇したらもう、「あ、ダメだ、家帰りたくない、山泊まろう」ってなりませんか。僕は超絶なります。でも嫁にアポなしサバイバルは迷惑かかるので、この日は我慢して帰宅。翌日の朝からサバイバルしてくる旨を丁重にお伝えして、入山。
装備はこちら+寝袋。かつ右手(利き手)が怪我のため使用不能という左手縛りのサバイバル。ドMです。
ミステリーランチ30Lのバッグで余裕で入る装備です。夏も冬も変わらない。
ちなみにテントは無し!!ねぐらは、現地調達、現地作成。
余談ですが、ミステリーランチのリュックは最高ですね。僕みたいな荒々しい林業についてくるリュックです。間違いないですよ。お高いだけあります。※防水は皆無。
今回のサバイバルは、「冬に大規模停電が起きたら」という想定でやりました。
下界にいるよりも、山にいるほうが快適に災害を乗り越えられることを証明してやろうという気持ちもありました。
ですから、断水・停電・無配給がおきたシミュレーションです。
北海道でね。ありましたよね。というか、ここ毎年のように大規模な災害が起きてます。起きるたび思います。「国には任せてられねぇ。自分で生き抜くしかねぇ。」と。あの状況下で、誰かに頼っていられません。自分で生きるしかないんです。
だから、今回はそういう意識をしました。
僕はサバイバルをするときの優先順位は、
水>寝床>火>食料です。水さえあれば、とりあえず1,2日は耐えられる。耐えられるときに、寝床の調達、火と食料の確保をやってしまえという考えです。
とにかく最初は沢(さわ)を見つけます。下図にあるように「谷」と書いてある等高線の形状(※画像のリンク先はこちらhttp://geographico.blog.fc2.com/blog-entry-162.html)は窪地になっており、雨水や地下水が流れやすい場所となっています。
すると、こうして、水にありつけるわけです。もう断水怖くないですね。これでほぼ楽に生きられます。災害時や、サバイバル時に、腹痛は嫌ですからね。
「浄水」して「10分ほど煮沸」すれば、安心して飲めます。
今はこんな携帯浄水器があります。便利です。
お次は寝床です。
沢水のそばは、様々な野生生物が利用します。熊とか狐とか鹿とか狸とか・・・。
なので、水場から遠すぎず、近すぎずな距離感に寝床を作る必要があります。
今回はこの倒木(根むくれ)を家にすることにしました。
このまま寝ると非常に冷たいので、、、。
ヒグマのお知恵を拝借して、ササを敷くことにしました。
右手が使えないため、右手用の鉈を左手で振るい、1本1本ササを伐ってリュックにつめ、運ぶという作業を繰り返し1時間ほど。。。
「あぁ、俺いまから冬眠すんだな」
やっている最中、雪もふってきました。
屋根が必要です。
装備品にあんなにロープ詰め込んできたのに、右手が使えず縛れない!!!ということに今更気づき当初の屋根つくりから作戦を変更せざるを得なくなりました。
結局のところ。
「幹に枝を立てかけるしかないやん!」
となり、ひたすら枝を拾い集めてそれっぽくしました。
通風性120%かつ、たいして雪も防げない。気持ちでカバーするしかない屋根ができました。
今回は、狩猟はしませんでしたが、緊急事態は「イケる!」感満載の狩猟場所ができました。リス、ウサギ、ネズミ、食ってみてぇ。
今回はその、哺乳類に関して捕獲申請とってませんから、市販の鶏肉を買いました。ここだけサバイバル例外ですな。仕方なしです。
でもおやつの、よくわからん芋虫は食ってました。
だいたい芋虫は甘くてうまい。白樺が朽ちる時に発生するサルノコシカケという硬いキノコに2,3mmの穴が開いていたら虫が入っている証拠です。
サルノコシカケを割ると中から、おいしそうな芋虫が出てきます。
何こいつ?よくわからんけど、焼けばだいたいイケる法則にのっとり焼いて食いました。多少の腹痛は覚悟します。
まぁこんな感じで、芋虫くいながら、左手で枝を引っ張って立てかける作業を何時間やったんだ。暗くなるまでずっとやってました。
左手だけだと、作業スピードとか、効率が、通常の1/5ですわ。くっそ遅い。
・・・・続く。
白樺プロジェクト 里山部の視点から。ADWご覧の方へ、キコリの補足説明版です。
しみずです。
2019年6月19日から旭川デザインウィーク(以下ADW)という、いわば家具のお祭りが旭川デザインセンターで開催されております(23日まで)。多数の家具職人さんが自慢の家具を公開しております。 無料ですので、是非足を運んでいただきたい。
里山部では、『里山から家具をつくる!』ということで、SKYプロジェクトを始動させたのが、2017年9月7日。普通のミズナラを伐採し、その後、旭川大学図書館に机の脚として生まれ変わりました。大きな木をみんなで取り合うのではなくて、身近な木から考えるモノづくりという視点から、旭川材できちんと旭川の家具ができました。メディアの協力もあり、結構注目されたと思います。
あの活動を通して、里山の木のポテンシャルを改めて確信。無駄にしてんなよ!ということでかなり熱く走らせていただきました。
そうして、さらに多方面の方々(キコリ、家具職人、クラフト職人、建築家、デザイナー、大学、学生、行政関係などなど)を巻き込みグレードアップした『白樺プロジェクト』が立ち上がりました。
旭川デザインセンターでは、『白樺プロジェクト』の成果発表の場になっております。
後ろのスツールみて、しびれて帰ってください笑
さぁ、その白樺プロジェクトの素晴らしい点を紹介していきます。
1、山主がわかる。キコリがわかる。
この木、どこの木。伐られた山はその後どうなったの。誰が伐ったの。すべてわかる木材です。そしてその後の山に遊びに行けるという。
いわば、地域認証・キコリ認証の木材です。
地域の木が伐られるということは、多少なりともキコリ一人の問題・責任ではありません。
地域の景観が変わりますし(はげ山にされたらみすぼらしくなりますね)、その山で生きる生物たちにも多少なりとも変化を及ぼします。
ですので、生き物の適応力を超えないように、木々の成長するスピードを超えないように伐って、下界に木を届ける必要が今の時代にはとても大切です。
これって、言葉にしたら当たり前のように聞こえますが、実践できているところって少ないです。
様々な研究者や、林業者がいますが、『生物研究者の属性をもつキコリ』っていないと思います。
僕は今コウモリ研究所をやっております。『コウモリの保護を訴えるため、林業を知り。この林業ではアカン。と思って、自分でコウモリも山も保全できつつ、暮らしに木を提供できるスタイルを確立しないといけない』という使命感から今の里山部をやりはじめました。
木が無いと仕事がない林業に、今はどんどん木を伐りまくって自分たちの首をしめ、次世代には価値が薄い山林しか残らないのではないかと危惧しております。
こうしないために、ちゃんと山に向き合えるキコリが、旭川にはぽつんといます。
そういう、キコリが、家具材になる木を提供できるというのは、未来にちゃんと責任をもてるということです。
消費者の皆さんにはぜひ、小さい林業をやっている、『キコリ』から木材を選択していただきたいです。この林業ってやっぱり、小規模だからこそできる技でもあるのかなと。
また、自分の木が使われるということは、山主にとって、自分の山の価値が再認識できます。だいたい今の山主は、自分の山なんてどうでもいい。価値がない、もう何もできないと思われているでしょうから。
皆伐するくらいなら、僕や、やる気のある若手に、託してほしいです。
こんかいADW白樺プロジェクトブースにあるスツールは、写真にある僕の2代目林家、風太の白樺でやりました。5歳(保育園年長)で2代目山主を意識しております。彼は今、きちんと山の価値を5歳児なりの理解をしています。
地域の自然環境を『所持』しているわけですから、もっと山主は責任をもっていただきたいと感じるとともに、新しい山との付き合い方ができるという、選択肢の幅があることを知っていただきたい。流浪のキコリが生まれたのですから。
2、傷つけない伐倒術。残すほど価値ある山へ。
大体の人に驚かれるのですが、僕はチェンソーと軽トラ(冬はモービル)のみを使って山の仕事をしております。※道をつけるときだけ小型のユンボを使います。
木をきりだす時はほとんど人力。それでいいんです。自分の力が自然に及ぶか及ばないか、その木を前にして判断しています。ダメなら無理しないというスタイルです。
このスタイルは、山を痛めません。重機を入れないので、地面に大きな跡はつきませんし、他の木にぶつけて傷をつけることもありません。
そして伐倒術。僕は正確な伐倒ができるのが自慢です。他の木にぶつけることなく、樹皮がきれいなまま、倒せます。状況によってはわざとかけて、そこからゆっくり倒すなど、欲しい方の材の取り方にできるだけ対応した伐倒技術があります。
白樺スツールの樹皮が綺麗なままなのは、この伐採技術があるからです!
こうした意識と技術から、残された山は、とてもナチュラルな状態で維持されます。とてもここで『林の業』をやっているとは思えないくらい、いわば『環境保全の見える化』ができている山が生まれます。
余談ですが、僕の山の作り方に、『間伐』という言葉はありません。一切間伐をしません。
細い木が欲しい方もいれば大きい木、曲がった木、変なこぶができている木、消費者(職人さん)はいろんな姿の木をほしがっています。多様な対応ができるため、僕の山に『劣勢木』はありません。全部が全部、優良木です。
そして残せば少しずつですが太っていき、さらに材積を蓄えてくれます。
今伐っている場合ではないし、僕には風太に引き継ぐ、そして300年後に完成するという盛大なビジョンがあります。
今伐っている場合ではない。のですが、それは寿命が長い木に対してです(ミズナラとかイタヤカエデとか数百年生きる木に対して)。
北海道は例外はありますが、多くの地域で見られる白樺がよく生えます。
白樺は、何らかの理由で更地となった場所に、いち早く生えて山を再生する『かさぶた』のような役割がある木です。また、木材以外にも、多様な用途があります(葉、樹皮、樹液など)。
この白樺は、寿命がだいたい人と同じくらいで、70年~100年くらいです。僕の山では70年すぎると、弱っている木は、芯が腐って幹の中心部に穴が空いてきます。
まぁ、白樺は、どういうわけか価値がないとされており、バタバタ倒れていても放置されていたりします。
キコリとしては、非常にもったないんです。
僕なりに考えている、北海道における白樺の価値。
a 北海道の森という印象が強く、観光に活かせる景観。
b 枝、幹、樹液、樹皮などほとんどすべて使える。
=多様な利用目的が、多様な人との繋がりを生み出す。
c 初期投資0の森(自然に生えてきた場合が多い。※植樹した白樺は別です)
d 約70年サイクルで伐期がくる。
自然の寿命に即した環境負荷の少ない林産物の生産ができる。
とくに『d』が、伐らないキコリに伐らせる理由です。キコリとして、腐らせては負けなんです。木の体力や状況を見極めて、最大限に成長した白樺を伐って活かしていくというチャンスが生まれました。これに関しては、『伐る場合』なんです。なので、一緒に買っていただける人も探します。
もちろん生物多様性を意識した上で、白樺の枯死木は大切です。ですからバランスは必要です。里山部では、作業上危険がない限りは、腐れきった白樺は、きちんと残しております。
こうして考えると、放置されて勝手に生えてきた白樺は、山主にとってチャンスです。地域に活かしていきましょう。しかし、皆伐はダメです。白樺が生えて、じっくり成長している最中に他の樹種の種がすくすくと育ち、白樺が終わった頃には別な木々が生える山になっておりますので、雑なことしてはダメです。山全体とその後まで考えて、活かしきってください。皆伐はダメです。
4、白樺プロジェクト
木を使う時、特にほとんどが、上流(山・キコリの存在)を無視している、いや違う。上流側の情報が下界にこない、下界も知ろうとしない・・・これがまだ、1次産業と2次産業を繋ぐ上での壁になっていると思う今の北海道。そこを透明化して一体となって進んでいるのが最大の特徴です。
いろんな木工イベントでも『板』から始まることが多いのですが、普通は『山』から始まるのが当たり前です。僕のイベントは絶対山から始まるのはそこに重点を置いているからです。山に入って木を伐って、、、だから大切に使える。何かを生み出したくなるわけです。
鮭の切り身が海で泳いでいる訳ないでしょうが、ということです。切り身から始まった場合は、せめてその海の様子とか、漁師の顔とか想いとかも紹介してほしいわけですよ。
このプロジェクトの大きな特徴は、家具職人さんの活かす技はもちろんのことですが、こうした上流側の人とタッグを組んで進めてきたことが非常に大きなポイントです。
さらに面白いのは、研究林とか、町有林とか、そういう属性の山ではなく、『民有林(私有林)』を使って進めてきたことも重要なひとつ。
これは革命的だと思っています。『身近な木』を対象にしているわけですから、誰でも、どこの地域できるような状況を意識してきました。旭川は森林面積全体の1/4である約1万haが民有林、そのうち約5千haが広葉樹林ですから、僕のモデルは、旭川の私有林5千haの方たちには参考になると思います。※白樺じゃなくても。
とはいっても、こういったプロジェクトには、付加価値をつけるため、必ず材の出口側の人間が必要不可欠です。それは職人さんだったり、デザイナーさんだったり、研究者だったり・・・。だからキコリだけではできないプロジェクトです。
でも!
民有林・キコリという属性が無かったら、ここまで、意味のある時代にあったプロジェクトにはならなかったと思っています。山主の皆さん、今一度、木、1本から、きちんと見直してみてはいかがでしょうか。僕は全部伐ってる場合では無いと思います。
木と暮らしの工房、鳥羽山さん。 樹凛工房、杉達さんの工房にて。
5,消費者のみなさまへ
森は大切。でも護り方、使い方、何をしたらいいかわからない。
こうして、新しい木材、家具選びの選択が旭川ではできるようになりました。是非正真正銘の山(森)から始まる家具づくりを応援してください。
小さい林業があるってことを知っていただきたい。
まずは、『この木はどこの木』という意識をしていただけたら。そしてその世界にハマっていただいたら、地域で頑張る『推しキコリ』から買うようにしていただきたい笑
本当は、伐られたあとの山がどうなっているのか、きちんと見えた方がいいのですが、里山部以外でそういう林業地をオープンにしている場所ってあまりないですからね。
『推しキコリ』×『推し森の木』×『推し職人』の、全部好きな人たちからの家具づくりなんていうのも、可能になったという訳ですね笑
こうした、本来当たり前の山との付き合い方を持続させていくための意識変化が大切だと思っております。
いつも言ってますが、キコリと二人三脚が必要です。
キコリ側も、皆さんに選択していただけるよう、さらに精進していく必要があります。
6、最後に
短い時間で、それぞれの立場の方が情熱をもって進めて、今回ADWでお披露目することになった白樺プロジェクト。関係者の皆様とご一緒できたことを誇りに思います。
とくに、木と暮らしの工房の鳥羽山さん、樹凛工房の杉達さん。里山部の白樺を使っていただきありがとうございます。デザインで悩んでいたところから、実際に丸太が板になり脚になり・・・と加工されていくところを目の当たりにして、こんなに入り口から、人の愛を受けとり幸せそうに加工されていった白樺は見たことないなと感じていました。しかし、非常にご苦労されたと思います。ありがとうございます。
☆里山部はやっとシーズン1、終了しました!3年かかったシーズン1!
僕は昔、木工職人の友人が『家具に使われる木は“森”から来て欲しいな』という話をしたことがずっと気になっていました。僕は家具材って、森ではなく“山”から来ていることがほとんどだと思ったからです。
※これは僕個人の勝手なイメージですが、山=林業地。山主の財布が豊かになる場。森=人の心が豊かになる、憩いの場。
でも今回、里山部のような山でも森でもある木から、ちゃんと家具ができたこと。これに対して、『森から家具材を届けることができた』といえるようになりました。
里山部は、一つのゴールをしました。だからシーズン1終了です。
これから、道つけもできるようになり、さらに加速した新しい風を吹かせるシーズン2突入です。白樺プロジェクトも加速させていきます。
シーズン2は、もっと消費者の意識向上のために、山・森に来て頂きたいと考えています。そのために、里山部では近々ぬるいプロジェクトを開始させます。
西川市長を山に呼ばないとなぁ笑
自宅が映画館になったワケ。
しみずです!
大地「あぅあぅゅぁ~」
※100型のスクリーンで見る映像は映画やなぁ。ビールもうまいし。
・・・・
先日、札幌での「アウトドアフォーラム若手研修会」に参加してきました。
ある日、「自然体験、こども、あそび、環境教育をキーワードに道内にいる20~30代を中心に声をかけておりまして、今後の新しいネットワークづくりや、新しい出会いからのおもしろ企画を生み出していきたいとの想いで今回若手プチフォーラムなるものを企画しております」とメッセージがきた。
札幌の定山渓で頑張っているワカモノから。
僕は、「森遊びができるのも、そこに健全な山があってこそできる活動だ。」と思っていて、やはり、これらを考える上で、最上流に「林+業(保全と利活用)」の陰が、意識にチラつくべきだと考えている。最上流がおかしなことしていたら、下流までの流れが分断され、持続は不可能へとなる。
そうした部分で、自然に身を置き、最前線で活躍するワカモノ(当日は20代がほとんど)には「山の本質とは」を、知って・考えて欲しい世界だった。だから、参加してきました。
札幌方面で活躍している、意気投合した5人が、個人的にこれを企画し、継続していこうと奮闘している。しかし、この会の方向性や目的などは、まだフワっとしていて、ここをどう固めていくか。という部分にも重点が置かれた内容だった。
「初めまして」の方も多かったので、それぞれ地域で活動していることを紹介してもらうことから始まりました。
☆☆☆☆☆
とりわけ目を引いたのは、浜中町(霧多布ナショナルトラスト)の活動と、十勝更別村。
◎「浜中町」とGoogleで検索すると、「浜中町 ハーゲンダッツ」と出るではないか。
この地図見せられて、「ここ北海道のどこだよ!?」みたいなツッコミを入れてしまったんだが、検索してみると、急に身近になってくる。
ハーゲンダッツ!?
そう、ハーゲンダッツが認めたミルクが、浜中町の牛さんのようだ。誇らしいわ!
ここのNPO法人霧多布湿原ナショナルトラストさんのエコツアーを紹介していただいたのだが、なんとまぁ、素敵なことか。
1、「使っていない私有地の湿原を買い取る」+「利用する」ということから、
2,「地域の人たちの普段の暮らしをそのまま体験させる、今ある、ありのままの自然で勝負する。自然と、住民との連携に、無理がない(今日だけ特別というワケでなく、これがここの暮らしだぁ。みたいな雰囲気)」ような内容で、エコツアーを展開していること。
3,しかし、一部は内容に非日常的で、ワクワクすることが入っていること(無人島に行く等)
釧路や根室から1時間以上もかけて、ここに遊びに来るそうだ。
ここでは紹介できないが、納得の内容だった。自然の護り方と、使い方がうまいと思った。
特に、浜辺をマウンテンバイクで激走するのはくっそ面白そうだった。絶対やってみたい笑。マウンテンバイクの後輪から、高々と海水を巻き上げながら走る様子は漫画のそれで、海を激走するという体験は、苫小牧が実家の僕でもやったことがない笑
◎更別村
また、どこだよ!?みたいなツッコミを入れてしまったんだが、なめてはいけない。ここは強烈な村だった。
さて、また「更別村」でぐぐってみてほしい。「更別村 裕福」と出るではないか。
1)日本一外車を乗り回す村だそうだ。もう、なんだこのファンキーな村。
聞いてみると、1家の農家さんが持つ田んぼの面積は400ha等の超大規模化された仕組みで経営されているよう。
400haって、自分の田んぼでトラクターが故障して帰れなくなったら、もうそこにビバークしてSOSののろしあげて、救援待たないとイケないレベルじゃない笑
僕の山100個分ですわぁ。
2)年収が4,5000万円。わや。俺もここで農業してくる。
大規模化するとこんなに稼げるんですね。
その結果からか、当日この村から来ていたワカモノは「村人はもうこの村には満足しているから、盛り上げる必要がなさそうに見える」といっていた。
3)熱中小学校・野遊び部。
名前が良い。熱い。
「でもやっぱりこの村の自然がすきなんだ。この魅力を伝えたい」と当日、生粋の更別人である「昆虫博士」が熱く語ってくれた。20代で昆虫博士とはすごすぎる。
そしてまさかの、カバンからクワガタが出てきた瞬間。「あ、僕と同類のヤバイ熱さを持つ人だ」と、一瞬で理解しました。
「こいつがいると頭が冴える」的なことを言っていた。僕はそのヘンタイのレベルは理解できるし、とても共感できる。
クワガタもまさか更別村から札幌まで電車で来るとは思っていなかっただろう。
あとアイスバブルで有名な糠平湖もやや近い。最近僕のInstagramでは友人が投稿したアイスバブルで賑わっている。そんな場所も魅力だ。しかし、全部クワガタに持って行かれた。
十勝さらべつ熱中小学校、詳しくはこちら↓
https://www.necchu-hokkaido.com/
「こんなイキの良いワカモノたちが北海道中に散らばっているのか!!!」
点なのはもったいないなぁ。と思って僕もこの会に参加していこうと思っています。
そんで、3月13日、14日は、旭川でこの会を開催することになりまして、里山部のフィールドで、「木1本から生まれるアクティビティや木工体験を考察・実施」をしてみる予定です。夜はまた、ガッツリと自然での仕事について、そして、この会の在り方について、討論できる場になると思います。
この会は、原則推薦で人を呼ぶ予定だそうで、告知しておいてなんですが、誰でも参加できるわけではないようです。
僕も一人旭川で熱い人を誘う予定です。
前衛的に突き進む、熱いワカモノは大好きです。
ワカモノだけでの会というのも、意味があります。
そう、、、次回のフォーラムが旭川会場になった以上、プロジェクターとスクリーンは、僕が買って用意しておかないと!!!
とりわけ若手の中で、僕が年上だったので、「旭川で僕に支援してくれた良き大人」たちの恩を真似て、「僕はこのワカモノたちに投資したい」と思った次第でありました。
そしたら思ったよりスクリーンがでかくて、映画観になったんです笑
でっかいスクリーンで映画みたい方は、DVDもって、うちに遊びにきてね笑
まぞい。
しみずです。
なんか、柄にもなく、メンタル的なことを書きます。
ちょっと、SNSで、友だちの弱っている投稿を見て、情けないなと思ったから、気合をいれてみる。その人に届くと良いけど。
人はだれかと比較することで、安心がえられる部分がある。
だからおれ以下はないだろうと励ましてみる。
僕がやっていることは、マゾいことだ。
クヨクヨしているヒマがあることが贅沢だと知ってほしい。
●まず、林業に新規で1人で参入
することがドマゾ。
先にソースを張っておく。https://blogos.com/article/221056/
以下抜粋
●現在の林業は、重機で伐採・搬出することが増えた。求められる技術も土木作業のような重機の操縦になりつつある。一方で木材の用途は、建材から合板やバイオマス発電燃料用など材質を問わない分野が増えてきた。山の木を全部伐採してしまう皆伐も行なわれる。しかし自然の中で樹木と向き合って働くことを期待して林業に就いた若者には、思いと違うと悩むことも多いという。
加えて事故も多い。平成25年の統計では、死傷者数1723人、うち死者は39人だ。死傷者の千人率(1000人中、何人か)は全産業平均では2,3だが、林業は28,7。約12倍にも達する。全林業就業者が5万1000人程度なのだから異常に高い。林業現場では、技術や安全知識に関する指導がなされないことが多いのだ。にもかかわらず、給料が上がらない(それどころか下がる)状態が続いている。きつくて危険な仕事なのに報われない。そのため、せっかく就業しても5年以内に約半分が辞めてしまう。
以上
まぁ、日本一死傷率が高い。
こんな中、従業員として働くならまだいい。社長が守ってくれるから。お金の面は。
命は自分で守るしかないけど。
だから結局、死ぬか大けがするかの世界で、儲からないし、自然破壊しているわりには、よく消費者には知られていない世界で、子どもにも認知されていないのに、「木のもの」は人気で、その苦労を知らずに、使われ、地域の資源は無限にあると思われているこの流れ。
キコリって誰に褒められるん?
誰のために木を伐っているん?
地域のためになってるん?
得しているのは現場の人じゃないんじゃね?
尽きない不安と不満に、ここに1人で飛び込んでやっているのはマゾ以外ない。
僕は、「清水以下はないだろう」と思ってくれるレベルのモデルをやってきた。
僕が金持ちで、人脈もあって、ノウハウもあって、バリバリ創業から儲けられるような存在なら、皆のモデルにはなりえない。誰も真似できないから。
そうじゃなくて、何もない0からのスタートを見せたかった。これからを生きるワカモノたちに、生き方を!
「あいつだからできたんだ」とか、「僕には真似できない」と思われたらモデルにならないから、俺自身が最低底辺のモデルを作ろうとも思った。
●死傷率NO1。
●常に野外で、3Kどころじゃない。何個の過酷(K)があると思ってんだ。
●木がなくなったら仕事がない。(地域資源を食って生きているサダメ)
●借金はしない(お金は借りない)。自分の持ち分で、出来る範囲でやる。
●クラウドファンドもしない。やってる時間があるなら、自力でなんとかする。
●重機は使わない。体一つで向き合えない自然には手をださない。それが自然への畏怖と敬意。
●経営しらない。金だけが全てじゃない。1人でやっている分には。
●お金からの脱退。なくても生きられる環境を整えれば、お金に縛られないで済む。
●生き物を殺す覚悟が必要。僕は木の他に、ネズミやコウモリ、魚、(ゆくゆくは鹿)を、自分が生きるために、自分で殺している。いわゆる人以外の殺し屋。自分で命をとめることが人よりも何倍も多いと自負している。僕は、命と向き合う本質的な命師だと思っている。
●この地域がつまらないなら、楽しくする。楽しく生きる見本になる。
●弱いなら、強くなれ。
縛りプレイが大好きなわけじゃないけど、自力でなんとかするしかないんだ。
家で、弱っているヒマがあるのは贅沢だよ。
そのヒマが自分を弱くするんだ。
動けワカモノよ。日本に負けるな。
家屋に守られている安心が弱くするんだ。外に出ろ。
僕とこの山を有効に使うんだ。
自分で動いてここまでこい!山にきて、自分で強くなれ。
山がそうさせてくれるから。
と、応援してみる。
一度、下界を見下ろすと、世界が変わる。見下ろせるのが、山。
僕は、僕の知っている世界しか見せられないけど、この世界はきっと、わずかでも、心に突き刺さるはず。
道民、頑張ろう。
3つの成分を配合したイベント。
しみずです。
札幌のペチャクチャナイト、北海道経済学会シンポジウムとプレゼンターとして講演してきました。明後日から熊本に向かい講演してきます。
昨日の北海道各地から大学の関係者がいる前で、『現行林業のまずさ』、『自伐の林産物を消費者が選ぶように選択肢を提案していく』といった内容の講演をさせていただきました。その後のパネルディスカッションでは、『家具ではなく、家具づくりを提供していく必要性』等といったことを、静岡大学横田準教授、当麻町地域おこし協力隊原さん、工芸センター所長の有馬さんと熱く議論しました。
札幌の方は、
皆伐を防ぐために50haを買い取った『ホロカトマム山林』、サイモンチームの、各種方面から専門家の報告会。地球環境、環境保全にかなりの重点を置いた内容でした。プレゼンターは、僕のフェイスブックから↓。
①Simon Holledge:北海道の生物多様性保護プロジェクト、ホロカトマム山林を妻の圓尾ホリッジ圭美と共に立て上げ、管理。過去8年間に渡り野生動植物の調査を取りまとめる。
②Ben Averis:英国、スコットランドに住む植物学者+アーティスト。北海道のホロカトマム山林の植生調査を施行。アーティストとしては(www.benaverisart.co.uk)風景画を主に手がける。風景画は森林や山などの自然や都会の建築物などを描いている。
③圓尾ホリッジ圭美:ホロカトマム山林を夫サイモンホリッジと共にスタートさせるもともと日高山脈領域に残る自然林を皆伐から守るために山を買い取ったのが始まり。普段は医師としてして働いて、日本、中国、イギリスでは3カ国の医師免許を保持。
④Elen Averis:スコットランドのネイチャリスト、アーティスト。ダンカン・オブ・ジョーダンストン・カレッジ・オブ・アート&デザイン芸術学士を卒業(アートスクールとして全英トップレベル!)
⑤Akio Imamura:京都で真菌類の研究に従事し博士号。植物の繁殖生態学などに移行。さらにその後、琵琶湖の魚食性在来種の研究。北海道ではサケ科イワナ属の保全研究にも取り組んでいる。生物の3界(真菌界、植物界、動物界)に関する論文を、DNAなどではなくマクロ生物学で著した、3界階級制覇の生態学者は他にないと自負する。
⑥清水省吾:ここに名を連ねることが違和感。旭川の自伐林家。北海道1環境に配慮した薪を生産。漢気(人力)林業による、Co2排出量圧倒的削減、さらに森を見た持続的に価値が増え続ける林業を行う。環境保全、産業としての林業のバランスを加味した地域資源の新しい付加価値を提供する。
キコリの本質って、未来永劫、そこの環境に責任を持てるかどうかです。だから、保全の面も非常に重要だし、産業としての林業も非常に重要。そしてこのバランスをいかにとれるか。ここの部分は、素人とは違ったところで、本質的なキコリしかできないことです。
木を伐るのってあれ誰でもできますからね。
そうした意味では、旭川流本質的な森林イベントを今日開催しました。
『シラカンバからケズリウマを作る!』というタイトルです。
散々、プレゼンしてきた、『消費者へ自伐の林産物の選択肢を提案する』という点。
『家具を売るのではなく、家具づくりを売る』という点。
『キコリや、職人が消費者と繋がる(全てが見える森からの恵みと人の暮らしの、誇れる関係性)』
この三つが主目的、且、主成分なイベントでした。
文字で書くとどんなプログラムよ!?みたいな感じに思われるのですが、プログラムなんて作っている時点で里山部的には無しです。
だって、そうでしょ。これは木を使う、私生活の中で、ごく当たり前のことなんですよ。夕飯の買い物に行くのに『プログラム』なんて作らないでしょ。それと同じこと。
『木のモノが欲しい』
↓
『森に行こう』
↓
『キコリさんと協力して一緒にやろう』
↓
『職人さんと協力して一緒にやろう』
↓
『木のモノが出来た。大切に使います。』←ここの時点で、消費者は、どこの山からきた、どの木を使った、今後の森の生長が予想でき、(ここまではキコリの仕事)、職人のほれぼれする技術に見とれその価値を知り(旭川家具の技術やべぇな!流石だな!)、この木のモノは本質を得るんです。
ケズリウマで何かを作るイベントは最近よく見かけますが、『ケズリウマを作る』イベントは少ないですね。
これは何を意味しているかというと、ケズリウマを作ると、木のスプーンが慣れれば20分くらいで、これくらいのクオリティーのモノができます。
つまり、消費者は『生木』を欲しくなるんです。
生木ってどこで買えるんですか。
自伐林家から、買うしかないでしょう。という点です。『生木が欲しい』という欲望を旭川に新たに作りるために意味があるものでした。
ところでこれ!
『なめこ』が、わちゃわちゃでてきたよ!!わや!!!
ではまた!
熊本、楽しみだなぁ!
クラウドファンディング、応援宜しくお願いしますっ!
しみずです!
ブログでは、お久しぶりです!
いきなり商売告知(笑)薪は、まだあります。今年は長さを30cmと38cmの2種類、8割ナラ材、含水率平均して20%以下(大体16%※外気の湿度が高いと吸い込み含水率が上がり、室内に入れておくと乾き、更に含水率は下がります)。価格は22,000円です(税別)。
終わり(笑)
★さて、旭川市、永山の空き地に民間がつくる、公園(広場×カフェ×ゲストハウス)ができますっ!ぜひ、みなさん、応援宜しくお願い致します!!
里山部もこの活動に協力しております(リターン品見てくださいっ)。
スツール(可愛い椅子)とか作っちゃいますよ!里山部の木で!こちらはちゃんとプロの職人さんと連携しますっ!
早速まずは、プロジェクトのリンクを紹介します。
★里山部との、きっかけ★
静岡から、旭川に移住して、旭川大学のそばの空き地を、購入し、このプロジェクトに挑むのは、「松本浩司」さん。
ある日、松本さんご家族で、ふらっと里山部の森に遊びに来られまして、「林業の話を聞きたい」から始まり、「ゲストハウスを作りたい。エネルギー利用には、環境にも配慮したい・・・!」
と、僕の大好きな「小さい活動だからこそ本質的な地域資源の有効活用」の思考と合致しまして、「この人は応援したいっ!地域で、応援しないといけない!僕は山からバックアップしていこう」と思いました。
★ゲストハウスと森が近いっ★
永山(公園予定地)と、東鷹栖(里山部)の森は近く、車で、15分です。
つまり、森にいつでも、手が届きます。
この公園に遊びにきた子どもが、
・子ども「ちょっと焚き木採ってくるわぁ」
・母「車に気を付けて行くんだよー」
・子ども「しょいこ、借りるねー」
という「二宮金次郎ごっこ遊び」が可能になります。
徒歩だと片道1時間20分(笑)壮大なごっこ遊びになりそうですね(笑)
また、森の恵みを公園まで配達するのも容易です。
※そのために松本さん、軽トラ買ったようです。一緒に林業できちゃいますね(笑)
ゲストハウスとなる家の構造はわかりませんが薪ストーブになれば、薪も容易にもってこられます。しかも、裏山の木を使うということは配送にかかるCO2も、移送エネルギーも大いに少なくて済むので、ますます、里山部のビジョンに合致します。(里山部は北海道1環境に配慮した薪を作っています。人力+軽トラ+チェンソー+手斧。効率が全てではなく、森の現状を把握して、いただける分の生産量しか作らない。薪割り機や重機を使わないのは、余計なCo2を排出しないためと、人間1人が自然に対して、出来ることだけをやるのが僕のポリシーだから)
と、森(活きるエネルギー)との距離感が近いというのは、非常に魅力的です。公園に里山部の木々を使ってあれこれ出来たらいいなと思っています。
★遊びの場でもある★
また、僕が関わっているプレーパークチーム「はだしになって」のように、外遊びの機会を作る、地域の大人と遊ぶきっかけ作り、遊びから気付く五感の発達や、地域の繋がりという点でも、旭川大学女子短期大学でプレーパークを熱く展開している清水ゼミとの連携も期待できそうです。
里山部のミッションとしては、入り口のわかる木材提供を続けていく。そして、消費者の選択肢に「里山部の木材」を入れてもらう。里山部の木材がっ、熱いんだということを知ってもらうために活動してます!
立場上、森サイドからの紹介ばかりでしたが、一度このWEBページから見てみてください。
松本さんの活動は、
地域課題×地域の宝、理想のコミュニティ拠点
を目指しております。
僕はそれを山でやっている。今回それが、山と繋がり、更なる可能性を見いだしていくんですっ!!!
うぉぉぉぉ!!!あっちい!あっちい!!熱すぎるぜ!!!!
ぜひ、応援の程、宜しくお願い致しますっ!!もう一度リンクはっておきますね。
山主の怒りと、里山部のこれからのミッション。
しみずです。
色々と、クラウドファンディングを使おうと、数か月前からあれこれ、模索して『よし、これでいこう』と思っても、ページを開いて概要を書いている最中に、、、『これ書いてる時間あるなら、自分の足で稼いだ方が俺は早いわ』ということで、3回くらいやろうと思っていたことが、全部自力でできちゃいました。
『自分のことは自分でやれ!』と父から子どものころから言われていた言葉が今になって、非常に心に突き刺さり、動力になっています。
でかい目標だった、「山守として、100haの森に接するキコリ」も、つい先日に、素敵な山主と出会ったことがきっかけで、一緒に何かやれそうな流れになっています。
里山部が現在、少なからず関わっている山林の面積は、122haとなりました。
ほとんど別地域の山林ですので、全部一辺倒の自伐をしていたら、面白みがありません。これから、それぞれの性格をもつ山主と山林に、特化した自伐を展開していきます。
僕は究極のキコリを目指しています。技術もさることながら、山主の信頼と、地域に貢献でき、フォレストユーザー(無意識に木を使う消費者含め)たちにストーリーを紡ぐ、本質的なキコリです。
キコリは山主に信頼されなきゃいけない存在ですが、それが現行の林業では、なかなかできておりません。
地域の山主さんとお話をする時、ほとんどが愚痴から始まります。現行林業は、ほとんど、山主とヤマを見ていないからでしょう。昨日、最近関わりを持った山主さんと話しをした内容です。
※大体山主さんの言葉、そのままを書き込んでいます。乱暴な表現があるかもしれませんが、あえてそこも書いています。
いつの事かは、定かではありませんが、今ではなく、昔の話でしょう。
「俺の山に業者が入っていって行ったとき、組合の人は業者(下請け林業会社)にペコペコして頭を下げていった。そういう構図なんだろう。南部森林室の人は、『絶対にこの木は伐らないでという木には、印をつけるなり、きちんと説明したほうがいい』とアドバイスをくれたから、その通りにしたんだ。山主がえらいわけじゃないのは、わかっているが、えばりながら、俺の山にはいっていく様は気に入らなかった。挙句の果てに、守りたい木(抱えきれないくらい大きな木)すら気が付けば伐られて、無かったんだ。全部持って行かれて、ひどい目に合った。あいつらはう〇こだ。」
と。
さて、山主の怒りは、我々消費者には、ほとんど届きません。
届かなくしているシステムなんです。
皆さん、
これは「北海道材」なんですよ!
と言われた商品を見たら、なんとなく、「良いですねー!!」ってなりませんか。
道産材なんですよ!いいですよねー!って。
しかし!!!!!
もちろん全てとは言いませんが、以下にあるような流れで、我々の暮らしに来る木がほとんどでしょう。
・・・その材は、山主の怒りが含まれた材である可能性が高いです。
それに気づけません。気付くシステムなら消費者が購買意欲を無くすからです。気づけないようになっているんです。
だいたいの仕組みを紹介します。
①補助金をとってくる(主に組合等)
②業者が補助金に沿った作業をする(山を見ず、補助金をみた作業をやれれば飯が食えるので、あとの山は知らん。全部伐った方が儲かる。)
③でかい木は銘木市などに出品する。
④家具メーカーやクラフトメーカーがその木を買う。
⑤その商品を消費者が買う。「北海道の木を使ってます!!いいでしょー!」
僕は最近、こう思ってます。
道産材とみたとき、どこの誰の山から、誰がきって、山林がどうなったかその情報がない場合、「あーあ、どこぞの山主やられちゃったなぁ」とむなしく感じてます。
消費者が、上流(山サイド)の仕事を見て、知ってしまったら、購買意欲なんて湧かないと思います。だって、自然破壊にお金を払って、それを助長していることを知ってしまうのだから。
この表現、過激だと思いますか。
周りにはげ山が増えていますよね。
全部伐られた木はどこに行ってるかわかりますか。
普段の暮らし方からは、99%追跡不可能です。闇です。
僕も最近、行政の方と一緒に打ち合わせや仕事をするようになりました。人はいい人なんですよ。皆さん。
林業のシステムがなんだかおかしいですよね。
良い人だからこそ、このシステム変えていってほしいです。
赤字しか生み出さないシステムを昔からやり続け、現在もそれを支援しています。「俺かんけいねー!」と思っている皆さんの全員から税金取られるんですよ。1000円搾取されます。森林環境税です。どっぷりと全国の森に、今後使われていきます。
- 個人の市町村税に1000円を上乗せする(標準の住民税に上乗せするので超過課税と呼ばれる。約6200万人が対象で、620億円前後という相当大型の新税になる)。
- 税収は国が集めて特定財源にし、必要とされる市町村に配布される。
- 使途は間伐などの森林整備、人材の育成、道路の整備、機械の購入など。
もう、里山部が金さえ稼ぐための林業事業体なら、どっぷりと使いたいですね(笑)「いえーい、こんな機械買って、あなたの山林全部伐ってやったぜー!!めっちゃ儲かったぜー!!!全国の皆さん、税金払ってくれてありがとー!!」みたいな動画をYouTubeで流したら荒れそうですね(笑)
でもまぁ、きっとそういうことになるでしょう。
だから僕と関わる122haの山で、これからなすことは、オープンな林業。
そして、「木のモノは良い」と本質的な意味を知る、消費者を選んで提供していきます。
課題は多いです。
①消費者の意識改革:地域資源を消費しまくっていることに気づいていない。持続可能かどうか、木のモノを買うときに考えていますか。身近な例えで言えば、マングローブの炭ですよ。
②山主の意識改革:既存のシステム、現行林業の当たり前さに、諦めないで!何が出来るかはそこの地域、山主それぞれです。考えて行きましょう。木は伐ったら終わりなんですよ。
③上流側の意識改革:惰性で動く、伐っちゃいけないと思っている木でも、伐らなきゃいけない今の社会。キコリである以上、森の生命を奪っているのは自分。時には、強い意志も必要だと思う。地域資源を活かすも壊すも、最初で最後の砦がキコリ。チェンソーを持つ覚悟を甘く考えてはいけない。
④作り手の意識改革:ナラ材、20万、〇〇工房。だけの情報では少なすぎます。つくる側からしても、山林に敬意を払ったことを示す何かが必要でしょう。モノづくりが好きな人達は、木が好きなんです。でも、とめどなく流れてくる木材に遅れをとらぬよう、忙しい加工の毎日。森なんて知るヒマねーよ。という話もよく聞きます。これは、、、どうしたらいいんだろうね。
沢山あるんですよ。
今までのことが当たり前だったんですから。
でも今までのことは、少しでも知ってしまったら矛盾だらけです。
木育を進めていくと絶対、子どもたちも気づきますよ。
それを大人が「産業だから仕方ないんだよ」と封じ込めて、当たり前にしていくのが、なんと恐ろしいことか。
さぁ!!
どうしたらいんだ!!!!!おれは未だに、わからんぞ!!!
こんなことずっと考えて、1年、自分なりに実行してきた。
1人だから、とってもゆっくりな意識改革だけど、山から気にする人たちが増えてきたのも事実です。ありがたいことに。
ほんとは、この問題にNPOとかが立ち向かっていくべきだろう。
なんだか勝手に使命感にかられて1人で頑張って、正直疲れてきたよ(笑)
いや、でも、こうした出会いがきっかけで、山主さんからの怒りがパワーになって、動いているのも事実。
今日はそんなことを、山主の怒りを代行して書きたかった。
道産材の本質を目指そう。里山部。勝負だ!!現行社会!!!