里山部-satoyama-活動(東鷹栖)

小さな森の山主が始めた個人事業ブログ

ふらり、自分磨きの旅~札幌の企画に参加~

清水です

 昨日、ひみつの森でのおもしろ探検隊↓にチェンソーを持って、キコリとして参加してきました。しかも地元の学生を誘って。

【募集】<9/12,9/22,10/8>ひみつの森でのおもしろ探検隊(夏)ボランティア – NPO法人 ezorock

活動内容などは、後日上記のブログ等で報告されるかわかりませんが、詳細はそちらでご確認ください。

なのでここでは当日の活動内容は紹介せず、どうして参戦してきたかを書きます。

 

★それは、森の人(ここではキコリ)を子どもたちに見せたかった、というのが一番です。これ以上の目的はありません(笑)

対象となったのは小学校低学年でした。

木を大切にしようと伝える反面、木を使って生きて、今があることも伝えていかなくてはいけません。なので、キコリの存在を伝えるために参戦したかったのです。

 

 ・・・木を切る人はどんな人なんだろう、どんな格好で、どんな思いで、なんで木を切っているのだろう。お金の流れは・・・。

 

 こんなこと北海道民は普段から考える人は少ないと思います。

でも農業や漁業なら気にする人も多いと思います。

有機栽培やら、天然やら養殖やら道民が気にしやすい事柄がよくニュースでも出てきますし、口にするものだから余計にあるかもしれません。

 

 また、北海道では日ごろから道民がこの3つの産業でよく目にするといえば、農業と漁業(海辺の町と限定されますが)だと思います。

 山が現場の人たちは、人知れず仕事をしているのです。普段から目につくはずがないのです。当日も「キコリを見たことある?」という質問には「No」という返事が全員でした。そんなもんです。派手なオレンジ色の服装していても、山にいれば気付かれません。

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 森林をテーマにしたプレゼンを聞くとき、かつ北海道を紹介するときに、大体最初に森林面積を紹介します。

だからなんだよ!といつも思ってしまいます。(背景を伝える上で、必要な情報なのは十分承知ですが、、、ごめんなさい、僕個人の感想ですので)

 このうたい文句は北海道民には当たり前すぎて且、意味をなさないと思います。

 数値を知ったところで何もなりません。

 そこに森林が存在してるのは道民は重々承知。さらに大抵、自分が所有する森林じゃないので、ますますその意味を感じ取ろうとすることはできません。

 

 約554万ヘクタールある森林で、そこで何をしているか、森があって何が大事なのか、林業の仕事ってなんなのか、そもそも今の暮らしに直結しているのか、森林を取り巻く課題ってなんなのか、全然知りません。僕だって知ってることは極わずか。

グラフや数値で紹介されても実感できないし、理解しがたいんです。

 究極的に言いますと、実感してもらうためには、一人一人が北海道の森林を少しずつ所有してみないとわからないと思います。

 

 逆に漁業の現場に一つも顔を出したことがないのに、サンマが採れなくて高騰しているだとか、原発事故で汚染水が世界中に・・・などといったアンテナを張ってなくても目にする、耳にする情報のほうが自然に入ってきます。しかも生活に関わる重要度が高い情報。

 

 北海道の森林=地域資源の一つ。その重要性、かつ有効に活用していることを伝えていかなければ、森林が多いことは道民にとってメリットになりません。

 知らなくても生活できるんだから!森はあるだけあって、なんもしなくてもいいんじゃない!?と思われてもしょうがないです。

 

 

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 参加者である児童らに伐倒を見せました。

そのあとに「木を切った僕は悪い人かな」と質問しました。

「悪い人!」「良い人!」色々と飛び交いました。

 意見が色々ありました。良いことです。

ただ、良い人と答えた人がいるのには驚きでした。その子から理由を聞いておけばよかった。

 その子には、木を切る必要性もある。ということを誰かから、どこかの場で伝わっていたのですから。

環境をテーマに活動する団体もかなり増え、子どもたちに体験活動を提供できる場も増え、段々と浸透しているのでしょう。

ネガティブな感じのする林業ですが、まだまだ、捨てたもんじゃないのです。

 

 

 仕事がら、「手入れ不足の森林ほど、良くなる可能性がある」と思って仕事をしています。林業自体も似たようなことだと思います。

 子どもたちに憧れ、、、まではいかなくても、林業という仕事があること、その重要性を知ってもらうためにも今回の企画のような活動は続けていくべきで、里山部からも発信していかなければならないと感じました。

 

・・・北海道の森林面積は約554万ヘクタールで、全国の約20%を占めています。

里山部のフィールドは4,7ヘクタールで、北海道の森林の約0,00008%を占めています。

0,00008%から、どれだけ発信できるかな。どれだけ体験できるかな。

 

 最後に

 北海道環境財団、ezorockの皆さまお世話になりました。

 プログラムの一部として時間を取り入れていただきありがとうございました。