里山部-satoyama-活動(東鷹栖)

小さな森の山主が始めた個人事業ブログ

東鷹栖 開拓 追憶

しみずです。

 

「明治24年4月15日より旧土人給与予定地に相当する土地に入り、徐々に小屋がけに着手し、5月に入り、1線1号乙戊の2戸分3万坪の貸付を受け、いよいよ開墾を始む」

 

あたりは斧の跡さえ見えぬ原始林、太陽の光もすかさぬ天をつく森林。あちこちで熊の目撃がされ、虻と蚊が群がってくる・・・先が見えない、ものすごい不安の中の開拓。

 

二抱えも、三抱えもある大木が毎日毎日、目に見えて倒され、ササを焼き根を掘り起こし、荒地を耕してお互いに助け、励まし、くじけず、嫌にならず、1年2年と夢中に働き、どうにかこうにか少しの土地を開いて粟(あわ)や馬鈴薯などが僅かに収穫されたときなどは全く躍り上がって喜んだ-----。

※「東鷹栖の過去・現在・そして未来 発行:東鷹栖まちづくり推進協議会」参考。

 

当時の開拓の様子が書かれた文献を見ると、今の東鷹栖の穏やかな風景から、想像もつかないほど、過酷な世界があったとわかる。

 

 

うん。こうした文献を見て真っ先に、「やってみたい」って思いました(笑)

時代が違い、状況も違いますが、要は「森を切り開いて畑を作った」ということ。

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今日は、里山部フィールドの「原始の畑」に芋を植えてみるイベントでした。

今のこの森は、当時の木と比べると枝サイズだろう。チェンソーもあるし、伐倒も早かった(時間が2時間程だったので、予め木は切っておきました)。

そこからは、伐根を残したまま、クワやスコップで土を起こし、肥料等は一切与えず、そのままの状態の土に、男爵と、バンタムコーンを植えてきました。

 

スペシャルティーチャーとして、12年のお付き合いがあります、麓の農家のKおばあちゃんをお呼びしまして、色々とご指導いただきました。ありがとうございます!

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植えたんだから、上手に育てたいという思いはありますが、そこを目的にするなら「ちゃんとした畑を借りてやります」。

今回はそこじゃない。開拓を体験する。それは、森の可能性の1つを知るための行動で、当時を少し感じ取ることができればと思ってました。

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息子も昨日の遠足の疲れがあったようですが、楽しんで土と芋を触ってました。よきかな。

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これからは、基本的に放置だけど、芋を巡って生き物たちとの戦いや、様々な困難が待ち受けること間違いなし!

でもほぼ毎日森にいるので、観察し、手入れして、秋の芋掘り大会に繋ぎます!!

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お集まりいただきました皆様、ありがとうございました。

今日の特典として、里山部フィールド無料入場&秋の芋掘り優先かつ無料招待を差し上げます。

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6月からは毎週イベントは一旦終わろうと思います。

日曜日にずっとイベントやっていたら、里山部フィールドに遊びにきたい方がいつまでも来れないと思いまして(笑)

 

今のところ確定しておりませんが、イベントは隔週にして、空いた日曜日は、入山しやすいようにお得な入山料(1組500円~1000円予定)にしようかと考えております。

また、フリーパスが欲しいという意見もありまして、そちらも考えております。