里山部-satoyama-活動(東鷹栖)

小さな森の山主が始めた個人事業ブログ

冬サバイバル 続き+余談

しみずです。

つづきです。今回で最後です。火の話だけですが笑

 

 

★僕は火を、2種類にわけて使っています。

その時の自分のおかれた状態、心身の様子をみてわけてます。

一つは「焚火(下図左)」、もう一つは、「アペフチカムイ(下図右)」です。

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2017年11月に二風谷にいき、チセでとまり、アイヌと山との想いに触れました。

あの時の火・アペフチが忘れられず、一人で静かにやるときはアペフチカムイを意識してやっています。その時のブログ↓

http://satoyamabu.hatenablog.com/entry/2017/11/06/183627

http://satoyamabu.hatenablog.com/entry/2017/11/07/222710

その中で、アイヌ文化の中でも比較的古いときは、玄関から囲炉裏(という表現でいいのだろうか)に丸太を直接に入れて燃やしていたと聞きました。

とにかく特徴的なのは、「丸太のまま燃やす」。

つまり斧とか鉈で割る加工をしないということですね。「釘などの金属も入ってはいけない」ようで、廃材などを燃やす際にはそこを気を付けているようです。

 

 

 

★サバイバルにもいろいろと目的(遭難時の山からの脱出等)があります。

今回は「大規模停電時」に、冬山で耐えうることが目的です。

なので、水・寝床が準備できた以上、もうすることがありません。あとは、腹が減らないよに、極力、エネルギーを使わず、無を過ごすこと。

・・・だいぶ火力ありすぎた。

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本家アペフチはこれくらいですから↓

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と、まぁ、固定されたエリアで、サバイバルな状況が数日続くなら、近くの石狩川や、この山にも「罠」を作って仕掛けるなどしたほうがいいでしょうね。

翌朝、かかった魚や獣をいただくためです。

(今やりたいのは、山から始まる釣りです。竿も糸も、針も餌も全部、山から現地調達するという。)

 

 

話がそれました。

この丸太ごと燃やすやり方にはメリットがあります。神聖な気持ちになれる以外に、

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火が消えそうなときに、焚き木を継ぎ足す手間がはぶけます。

小口(切り口)の方が灰になれば、枝先の方からまた押し込めばいいのです。

なので、寝ながら火の調整ができます。(写真は6月の江丹別サバイバル時)

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あとは、2,3mくらい長いまま持ってきますので、長時間燃やすことができます。

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デメリットとしては、最初が火が付くまで時間がかかるということです。

山に落ちている枝ですから、よく乾燥している枝を見極めることが大事です。

しかし、雨天時や、乾燥している枝がなく、難しい場合は、「着火剤」をふんだんに使うことで、ある程度の生木も燃えます。最初の火力が肝心ということですね。

 

山の中での着火剤はこの「ガンビ」、「シタッ」・・・いわゆる白樺の樹皮です。

家具にも使われるので、最近燃やすのが持ったいないと思ってますが笑

松明や、着火剤といったエネルギー利用に適しております。

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夜間は懐中電灯ではなく、このシタッを棒に巻き付けてあるけば、量にもよりますが40秒から1分ほど燃えております。

僕のツイッターで松明動画あります。江丹別サバイバル時の松明の様子↓

https://twitter.com/Free_Lumberjack/status/1137321228266496000

 

樹皮は、倒木からはぎ取ってください。

立木(生きている立ってる木)からは剥がさないようにお願いします。

木は死にはしませんが、剥がした部分が黒く乾燥して、見すぼらしい白樺になってしまいます。僕は樹皮を使うなら、全部倒して材も、樹皮も枝も丸ごと使うということを心がけてます。樹皮だけつかってあとは知らん。は、無責任ですから。

 

さて、最後は寝るだけでしたが、流石に僕でも無理でした。寒すぎた笑

なので、ナンガの35000円くらいした冬用の寝袋を使用して寝ました。

この冬用シュラフが有能ですね。ほんとに。

まぁこいつがあればどこでも寝れるということになっちゃいます。

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★余談ですが。

今回の晩御飯は、狩猟はしておりませんので、市販の鶏肉でした。

僕は料理と味にはこだわりがないので、ほとんどにおいて、「焼く→食う」なんです。

最近、比布駅のクリスマスツリーを設置したときにいただいた、調味料を試してみました。焼いた鶏肉にかけただけで、超贅沢なメシになりました笑おいしかった。アウトドア調味料にアリですよ!

比布の方が言ってましたが、「シマヘビから牛タンまで」合う調味料だと思います笑

今度は実際にシマヘビにかけてみましょうね。

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さらに余談。

災害時は衛生面にも気をつけたいですよね。

大丈夫です。

山に風呂できました。薪で沸かしたお湯だからなのか、下から体に火の遠赤外があたるからなのか、とにかく薪風呂のポカポカ、持続間は下界の風呂とは比べ物になりません。なまらあったまります。

 

今探しているのは、山に直接流しても大丈夫な成分の石鹸やシャンプーですね。こんなのあるのかなぁ。

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ということで、サバイバルもできるし、森林浴もできるし、下界がやばいときは山の方が快適でした!という内容でした!

ではまたー!

 

YouTubeもやってます。最近の動画はこちら↓「自伐しながらコウモリの話」

https://www.youtube.com/watch?v=V0Vsni2fErI&t=100s