里山部-satoyama-活動(東鷹栖)

小さな森の山主が始めた個人事業ブログ

林業就業支援地域アドバイザー北海道担当になりました。

令和二年度厚生労働省委託 林業就業支援事業 林業就業支援地域アドバイザー北海道担当のしみずです。

 

 

長っ!言わないと忘れる肩書になりました(笑)※里山部を辞めたわけではありません。

★簡単にいうと、林業の世界に入る人材育成をします。資格がとれます。その就職にかかる支援をします。それも厚生労働省のバックアップつきで。しかも無料で。

 

★市町村に対してメリットはあります。

それぞれの地域で、森林資源を活かしたい、それにかかる人材、地域おこし協力隊等を育てたい、新規募集をしたいと思っている市町村はありませんか。

たとえば、林業者としての地域おこし協力隊を募集し、この制度を利用して育て上げることができます。

 

そういう働きかけをしていく、北海道担当のアドバイザーになりました。

 

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名刺が物語る。堅苦しい感じ(笑)

 

 

●WEBサイトもあります。

kikori-wk.jp

 

上記のサイトからポイントとなる部分を抜粋しながら紹介いたしますね。

 

事業委託団体は株式会社エヌアイエスプラス R&C事業部 

講習実施、地域アドバイザーコーディネート協力団体はNPO法人持続可能な環境共生林業を実現する自伐型林業推進協会

 

 

  • 林業就業支援事業では、林業への就職を希望する方に対して、事前に林業に関する

十分な情報と知識を付与する講習(林業就業支援講習)を実施するとともに、就職相談等の支援を行います。

併せて就職先となる林業事業体の雇用管理の改善を支援する事業(雇用管理研修会や巡回相談等)を一体的に行うことにより、林業の新規就業の促進と職場定着を図り、林業労働力の確保に資することを目的としています。

 

→僕が主に担当するのは、比布町のピップなカバ林、僕が補助を務めるのは池田町、ニセコ町予定です。

 

  • 林業就業支援講習 20日講習のカリキュラムは、

林業就業に係わる基本的な知識

・安全衛生講習

林業作業の実地講習

林業関係施設等の見学

・職業相談、生活相談

 

※場合によっては、その専門の外部講師を 招いて開催しますよー。

 

これにかかる注意事項は、

 

  • 注意事項

・費用について

この講習の受講料は原則無料です。

食費や講習実施会場までの交通費等は、自己負担になります。

・対象年齢について

年齢制限は設けてありません。林業就業に当たり、現場の安全や体力等の就業環境の観点から会社によっては、雇用されない場合があります。詳細は、支援講習の実施機関にご相談ください。

・資格付与について

チェーンソー、刈払機、小型車両系等の資格は支援講習の修了者にのみ付与されます。

・費用補助

この講習の受講料は原則無料です。

また、遠隔地からの講習受講者(途中辞退された方は対象と外になります。)には、受講中の宿泊費について 一泊当たり4,400円(消費税込) を上限に補助します。

ただし、補助となる日数は講習日数を限度とします。

・宿泊費の領収書が必要になります。

・アパート等の賃室業、インターネットカフェ、漫画喫茶等、宿泊費補助に該当しない施設がありますので、実施する機関に相談ください。

 

 

とWEBから抜粋するとここらへんがポイントになります。

 

 

 

ここから個人的な想いを↓

 

地域おこし協力隊×市町村で、小規模林業環境保全林業を進めていくことを加速させてみませんか。森林資源は豊富にあるにも関わらず、暮らしに上手い距離感で落とし込めていない市町村がほとんどだと思います。あの山、この山、もう興味ないですか?もう全部伐っちゃえですか?もう放置してればいい?

これからも地域で若者たちが生きていくんです。その若者たち、いや若者に限らず、その地域の資源を生かしてその地域で生きていきたい人にとって、「山は無視」できない存在です。

それは故郷の素敵な景観を守っていくだけではなく、産業としての木、子どもたちの環境教育としての木、防災として木、そして今僕らがやろうとしている文化、社会を紡ぐための木、などと山の本質は多様にあります。

 

ここを活かしきらないで、北海道の豊な自然は語れません。もったいない。

 

この制度は、林業に力を入れていきたい、もしくは木、自然、をテーマに地域をおこしていきたいという考えの市町村に、僕がやっているこの小さな林業環境保全型の林業、地域独自の林業ともいえる古くて新しい仕事の創出をするのにもってこいです。

 

僕は北海道自伐型林業推進協議会とは別に、この数年で、どこの支援もなしに独自に、「林業をやってみたいんだけど」と相談に来られた方々にアドバイスや協力も行ってきました。本当に真剣に考えている方は、山を買ったり、借りたり、すぐに始めました。中でも初めて僕の山にきた渋谷の花屋さんが、今は木を伐り、作業道を作り、樹上伐採ができるようになり激的な進化を遂げた女性が今は仕事の相棒になりました。

正直、僕が山を増やせば増やすほど、僕は儲かりますが、それだけではいけないんです。

もう僕は次のステップに行くべきと考えました。一人がやるんじゃなくて、みんなでやっていくべきだ。その人たちを育てられるような自分自身のパワーアップが必要だと。

 

・・・多くの方は言うでしょう。経済が伴わなければいけないと。

もちろんそれも大事な一つですが、それがすべてではないんです。やらなきゃきっとわからないでしょう。その木を相手に商売するということ。

伐り方にもセンスがいるのです。やみくもな伐採や国が決めたやり方だからといってどこの地域でも一辺倒なことばかりしていたら、発展するはずもなく、みすぼらしくなり、魅力や、仕事に対する誇り、地域から評価を得られる機会も少なくなってしまいます。

 

今、むかしとは違う、木の見方、森の見方、木の使い方、暮らしの在り方を提案できるキコリが増える必要があります。

 

いろんな相談が僕のところにきます。

ソーラーパネルのために山を削り取らないでほしい。

隣の敷地が皆伐されるのを阻止したい。

  • ●はお金のことしか考えていない、山を大切に扱ってほしい。。。

 

全部、僕が無力なせいで、コメントだけ返して、それらを阻止できずにいます。阻止すべきかどうかは別として、何かそうなる前に、対策できなかったのだろうかと考えています。

 

・・・やはり僕一人では対応しきれない。

地域に山守を増やさなければ。自分の意思を継がなくてもいいが、そこの地域が好きな人が山を持てば、山をめちゃくちゃにするはずがない。木を大切にしてくれる。そんな人を増やさなきゃ。

 

今まで、自分で歩いてみなきゃわからない世界を知ったし、繋がれなかった人ともつながった。この地域一丸のチームワークで、小さいながらも旭川では面白いことになっているのも事実だ。キコリ×民間のコラボの威力は、里山部を知る人なら良く分かっているはずだ。

ここに行政も入るとどうだろう。

僕は最近文字には出さないが、林野庁のやり方にはうんざりしている。ここ数年のうんざりワードは「意欲のあるうんたらかんたら」だ。まぁそれはさておき。

 いつかはどこかで、僕もこっちの関係に少しは入って提言などもしないといけないと思っていたし、いい機会だと思う。

 相当に大変そうだが、こうやって誰かがやらねば、変わっていかない。風太と大地(僕の息子)たちに、俺が生きて作り上げた森、木を誇ってもらうためには。

次の子どもたちが、北海道という壮大な自然の中で、世界に誇れる自然業をやっていなければいけない。シマフクロウやヤマベがいる森から木をいただいてんだよ俺たち。

 彼らにも感謝と敬意を払い、決して邪魔することなく、自分の仕事に誇りがもてるようなかっこいい林業していきたいよね。

それをさ、やっていこうよ。そのために僕はアドバイザーになりました。

 

ここまでが個人的に思っていたところ。

 

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渋谷の相棒

 

以下は冷静に。

 

講習会は、労働安全衛生規則に基づいたテキストを使用します。

僕のテキストにはない様々なテクニックは紹介できません。(そういうのは北海道自伐型推進協議会が主催する自伐塾などでご紹介いたしますので、そちらにもご参加いただければ。)

今回の講習会では、全国一律定められた学科や時間を守り進行します。そういった意味ではオリジナルの部分はありません。

しかし、作業道研修など例年とは違う研修内容もありますので、こうした部分が、山で生きる新しいヒントになるかもしれません。もし林業にはまり、この技術だけではものたりなくなった場合は、里山部に個人的に来ていただき講習をうけていただければと思います。

誤解なきように伝えますが、この林業支援は、自伐や現行林業、その他様々な手法な林業、どこかに肩入れしているわけではありません。林業に就職したいという方を支援する。そこです。どんな林業でもです。僕の個人的な想いは上記に書きましたが、進行に影響はありません。厚生労働省からの委託者としてふるまいます(なんだこれ(笑)。

 

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今年、使用するテキストはこちら。

 

最後に。

今年は僕の山での開催地が決まってしまいましたが、3年間予定しております。僕がへまをしなければ来年、再来年とあと2年か。(笑)

できれば上川管内で僕を呼んでいただければ、そこの市町村でこの林業就業支援事業を実施できます。日本全体でこの予算の総額はわかりませんが、年間1,2件は僕が北海道で担当できると思います。

 ちょっと目をつけている市町村が個人的にあるので、僕からもアプローチしてみます。お話だけでも聞いていただければ。

 

 

池田町では募集開始されておりますが、比布町ニセコ町では現在スケジュール調整中のため募集がされておりません。9月以降の開催予定になりそうです。決定次第おしらせいたします。各地域、参加者は10名までです。

下記は池田町の案内。HPはこちら→https://kikori-wk.jp/schedule/20-2001-2/?fbclid=IwAR3eStTmAha11rMcQ9xTSjDQyeAx3jnXapCfncU7RbpAHXkswNs6fI9sgro

講習会情報

【北海道池田町】林業就業支援講習 20日間コース(2020.8.17~9.1)募集受付開始

コース番号 20-2001
開催都道府県 北海道
開催場所  池田町社会福祉センター(北海道中川郡池田町字西2条7丁目11番地1)   ※実地講習 近隣の山林
開催日 2020年8月17日(月)~9月1日 (火)  ※8月22日(土)、8月28日(金)除く 【開催場所】 
コース種別 20日コース
コース詳細内容

<北海道池田町>林業就業支援講習 20日間コースの募集受付を開始いたしました。
【開催期日】   2020年8月17日(月)~9月1日 (火)
         ※8月22日(土)、8月28日(金)除く
【開催場所】   池田町社会福祉センター(北海道中川郡池田町字西2条7丁目11番地1)
         ※実地講習 近隣の山林
【交  通】   JR根室本線 池田駅から徒歩約15分
【参加資格】   林業への就職を希望する方
【参加費用】   無料(ただし、交通費や食事等は自己負担になります。)
         ・遠隔地からの講習受講終了者には宿泊費補助あり
          (1泊当たり4,400円(消費税込み)を上限に補助。 
           ただし、補助となる日数は講習日数を限度とします。)
【募集人員】   10名