里山部-satoyama-活動(東鷹栖)

小さな森の山主が始めた個人事業ブログ

千葉シリーズ1 はじめに。

しみずです。きこりです。

 

山やってるとき、「山主に恩返しできるか」「山主に喜んでもらえるか」

ここも大事なんですよ。

というか、山を借りてやっている場合、そこが重要な部分であります。

もう一つ大事なのは、山主にも環境保全の大切さを説き、その山はあなたの山ではありますが、めちゃくちゃすると地域や近隣の山主に自然災害を誘発する可能性もあり、自然を所有するという意味を感じてもらえるよう、努力するのも令和のキコリであります。

 

 

どうですかね。そんな林業展開してますか皆さん。

お金だけじゃないレベルで、山や木のポテンシャルを理解したうえで、高次元な林業してますか。割と簡単で、山主と環境に親切な林業を展開することが大切だと感じてますよ。

以前紹介した過去の記事に、過激な内容でお送りしたときは色々と反発した声があがりましたが、あれもまぎれもない事実なんですよ。リアルな山主の声なんですよ。

 

うーん。林業という一次産業は人間サイドになって考えると非常に複雑ですね。

自然サイドで考えると、とってもとってもシンプルなのに。

 

さて、山に入る時間が長いほどこじらせてくる木こりですが、それほど闇が深い現実と向き合いっていくことでやりがいがあることも確かです。

 

 

★とても素敵な機会を得ましたので、数回にわけて紹介していきたいと思います。

 

千葉県香取市にあります、恋する豚研究所をブランドにもつ、社会福祉法人 福祉楽団さんの事業の一つである栗源第一薪炭供給所が展開する山の事業支援にいかせていただきました。

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ヘルメットは飛行機の手荷物に(笑)

お話がきたのは、世間には徐々に浸透してきたであろう自伐林業zibatsu.jp

 

僕はコウモリを大切にしたくて、林業はコウモリの保全の為には絶対に外せないテーマでして。産業一辺倒な素材生産、伐採業みたいな林業はしたくなくて、なんとか立ち上がらなきゃって思っている時、こちらの代表理事の中嶋健造さんのフォーラムを聞きにいったことがきっかけでした。

あれが2016年12月6日でしたからね。

もう1526日経ったみたいですよ。

 

僕は皆様から見てどうでしょうかね。きちんと山を大切にする伝道師として活躍していると感じますかね。どれだけ人を動かしてきたか、データでいうとごくわずかなのもdすが、年に一人くらいを「マジ」にさせてはいます。ありがたいことですよ。

見方といったら微妙に違いますが、「一緒に考える林業」を展開してくださるプレイヤーが増えることはこの北海道にとって、本当に本当に大切なことなんです。

やれって言われても、誰もやってないことをまずやってみるって、ストレスすごいです。心技体のうち、心だけでいくわけですからね。

 

まぁでも、北海道でも自伐協議会が立ち上がり、「なんとなくやってみるか」とか「まずは知ってみたい」とかとにかく意識が向いた方たちを大切に、巻き込んで色々とやっております。僕一人じゃなくて、みんなで盛り上げていくムードはできてきました。

 

 

★こういう質問も来るんです。

「自伐をやってみようと、森林組合などに相談したのですが、ダメだって言われました」って。

 

これね。

古く新しい林業で、この時代、試している人が限られるわけでして、相談にいく場所がまず間違っていること。かといって、じゃぁ誰に相談すれば?ってなりますが、まだプレイヤーは北海道ではわずかすぎるんですね。

 

北海道でまず圧倒的にナンバー1プレイヤーは白老町にある大西林業です。これはもうまぎれもないです。「まじすげぇ」ってレベルですわ。

で、大西さんは厳しくも優しいので相談にも乗ってくれたり、「仕事にこない?」って給料までいただけて修行もできる最高の林業会社です。ハードだけど。

 

 

で、じゃぁ、次は?って考えたときに、

めっちゃユニークなんですよ。北海道の自伐って。

ある意味、「自分で考えてやった方がいいよ」っていうやつなんです。

 

だから、あれを真似していたら大丈夫とか、あの会社のようにとか、じゃまず無理で、「自分はこう思ったから、山を通して社会を変えたい、山を良くしたい」って気持ちが第一で、気づけば副産物ができていて、それが下界の人たちに愛されていく。

そんな世界があるのもこちらの世界です。

 

で、「何をダメにするか」ってことも重要ですよ。

いや、やめとけって人から言われた時、、、何がやめるべき原因なのかは色々あります。

もし、一般的な考え方で、お金にならないからやめとけって言われるなら、それは「山の面積」「木の育成状況」「山の位置」「地域の木材利用の環境」などから考察したらまずすぐ見えてくる現実です。

 

お金を稼ぎたい林業をするのはシンプルです。

でっかい木を全部伐っていけばいいんです。後先考えずに、目の前の木を全部伐ればすげぇ儲かります。それも一人か二人でやればめっちゃ儲かります。

 

何をダメとするかです。

今の時代、厳しくなりましたが、林業じゃなくてもお金は稼げます。

きっと山で働くって、お金よりも優先される何かがちょっとあるから、山で働きたいとなるのですよ。

 わかると思いますよ。お金だけで判断するのではなく山とともに暮らすという、地域で生きるというそんなところも含めて考えてみてください。

「確かにこの部分は難しいけど、やっぱりやってみてぇなぁ」って心が動くなら、やってみたらいいと思います。ダメならダメで、次につながります。

 

 

さて、最初はこんな感じで終わっておいて、、

次回から、千葉県の栗原薪炭第一供給所の皆さんと一緒に台風19号の被害を受けた山を整備してきたことをまとめていきます。整備ってボランティアな感じがするけど、きちんと自伐要素を取り入れた、再生と経済と保全を加味した活動をしてきましたよ。

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主に山に入っていた三人(左から僕、照井さん、石倉さん)被害跡地にて。