高所恐怖症の克服 自己流
しみずです。
千葉シリーズは、次回で最終回にします。
最後は、「道付けのこれから」をテーマに書きます。
今回は、自身がついてきたので、トラウマの克服を書きます。
あまり需要のない内容です(笑)
僕は、小学生3,4年生だったと思いますが、この時、高所恐怖症のきっかけになった出来事がありました。
公園にある「うんてい」の上に登り、落下し、どこかを強打し、その痛さと苦しさから「高いところから落ちるとくっそやべぇ!!」と、学びました。
それでもアホだから何回か登り、降りれなくなり、一緒に遊んでいた「友達に母さんを呼んでもらい救助される」ということもありました。
その節は、ありがとう小学校の友人よ。
それから大人になり、自分の背丈以上の高いところにいると、どうもこの記憶が蘇り、足に力が入らず、腰がくだけて、四つん這いになるというのが数年前。ちょっとした屋根の除雪とか、くっそ無理でした。
それが今18mくらいの樹上にいられるようになりました。
どう克服したか、精神的なことを書きます。
あくまでも個人的な克服方でありますが、高所恐怖症の人たちの参考になれば幸いです
。
別に怖いなら、怖いままで僕はいいと思います。
克服なんてしなくてもいいと思います。高いところで活躍する必要がある場合は、高いところが得意な人に任せればいいんですよ。
でも僕はなんか、、、、なんか克服したかったんです。
①ベア・グリルスの動画を見る。
僕の漢気の圧倒的な師匠(映像でしか見たことないけど)。元イギリス軍特殊部隊SAS。ディスカバリーチャンネルにて『MAN vs. WILD』の主人公。世界各地でサバイバルを繰り広げる「自ら遭難し、生還するプロフェッショナル」だ。(そういう番組構成)。
この人ほど、この番組ほど衝撃的な映像はなかった。
「本当のサバイバルの原則は、”安全を確保し何もせずにレスキューを待て”なんだ。それではTVショーとしては成り立たない。僕は砂漠や鰐がいる湿地、急流などに放り込まれた場合に生き残る術を見せていきたい。」Wikipediaより。
そう、自らを過酷に追い込む、超絶ドM。僕の人力(漢気)林業のベースとなる(笑)
このベアさん、とにかく崖やら、ツタやら、樹木やら、登る。クレパスにわざと落ちてから登ったりする。あと様々な場所に落ちたりもしてる。なんで生きてんだこの人。
北海道の樹高20mとか、そんな比ではないくらい。もっと高低差がある場所でサバイバルってる。
それも主に素手やそこら辺のものを活用して。
これ見てると、「ああ、僕はなんてぬるいんだ」って思う。ほんとに自然の中で生きてるのかよって自分が恥ずかしくなる。
高所の現場がある前日や、過酷な野宿がある前日は、とにかくベアさんの動画をみる。明日体験する現場になるべく環境が近い動画を見る。
すると、めぐちゃん(嫁)が「あ、明日大変な現場なんだね?」って察してくれる。ほんとありがたい。
②キコリーズハイになる。
これは、僕が勝手につくった造語で、いわゆるランナーズハイの林業版。
ちなみにランナーズハイについて書かれている記事はこちら↓
ここで記載するのは全く僕個人の実感で、なんら科学的な証明はないので遊び半分で読んでほしい。
2-1 笑う
これから起こりうる事象。つまり「自分が高いところに行く」という事象。
こんな鬼畜な罰ゲーム、出来ればやりたくないのに、するという未来。
笑うしかない。
「やっべぇなマジで」ってとにかく笑う。
2-2 呼吸数を増やす
僕の息子は鬼滅の刃にはまっている。この漫画では呼吸法というのが一種の肝で、色々な必殺技を出している。
便乗するわけではなく、僕はこの漫画の前から、自分の意識をぶっ飛ばせる方法を一つ発見していた。
→フッフッフッ・・・・・っと、わざと呼吸数を増やす。
深呼吸の逆バージョン。ものすごい速さで呼吸を繰り返す。
小学生のころ、過換気症候群になって救急車に運ばれたのは良い思い出。両親には心配かけた。今もか。
2-3 落ち着かせる
しばらく、呼吸を激しくしたあと(呼吸に疲れるくらい)、目を閉じて一気に落ち着かせる。
この時は深い深呼吸になる。特に吐く息を長くする。
息を吐き切った後、自分がすごい冷静で無敵な状態になっている。
これが自分が勝手に言ってるキコリーズハイの強制没入である。
まぁ、中二病である。
③音楽を聴く
これは、キコリーズハイになると音楽には全く意識はいかないのだが、キコリーズハイになれない時もある。
そんな時は音楽を聴く。
現場に行く前と、現場で始める時は同じ音楽を聞く。
今おこなれていることは、家を出る前と同じ事象だという心に言い聞かせて、リラックスさせるために。
④現実的な問題、下を見ない。
これ超絶大事。
下を見ない!!!!!!!!!
見るな!!!!!
⑤登っている最中、休まない。
休んだら最後。降りたくなる。
⑥ギアとスキルを信じる。
おそらくこれが最初に来るべきことだろう。
だがしかし!!!!
高所恐怖症の人は、誰がどれだけ安全だと言おうがそれを信じないだろう!
それは自分を自分で守れない、不可抗力的なものが存在するとわかっているからだ。一回落ちて痛い目にあった人ならわかるだろう、落下している最中は、自身では対策ができないんだ。
そこで、対策を考える。落ちないギア。落ちても対策ができるギアを身に着けていたらどうだろう。
東京にそびえたつスカイツリー。あそこにある足元がガラスの床。あれは狂気。
でもそれが実現するってことは、あれを作った業者のスキルと、ガラスやら建築資材の耐久性を信じるほかない。
木登りもそう。
木登り専用のギアとか、己のスキル、そして樹木の耐久性を信じるしかない。
樹木の耐久性は、自分がちゃんと見て判断しないといけないけど。
信じられる価格と内容のギアを買い、それを活かせる自分のスキルを上げていかねばならぬ。ということ。
これはキコリーズハイを駆使して、無理やり高いところに登って回数を重ねるのがいい。ちょっとでも不安だと思ったら、替えかえるといいと思し、スキルアップを目指した方がいい。
⑦慣れたらダメ
でもね。怖がった方がいいよ。その方が慎重になれるから。
高所恐怖症は治らないと思う。一時的な、その瞬間の克服はできると思うけど。