里山部-satoyama-活動(東鷹栖)

小さな森の山主が始めた個人事業ブログ

森を第一に考えた、こだわりヴィヒタを当麻町で!

しみずです。

 

里山部のピップなカバ林の白樺を、バディが可愛く束ねたヴィヒタが誕生しました。

  

当時、上野ファームで彼女が束ねた花束は人気がある。
花屋さんでの経験がある、花も木も庭も愛するアーボリスト。

↑このヴィヒタはプロトタイプ1号のダメダメなやつ。

 

 

 

★こちら当麻町にあり現在プレオープン中の旧名リトリートヴィレッジ、現在名kotiさんに飾っていただきました。

皆さまお分かりのように、森林サイドからなまらこだわってます。

森を第一に考えたヴィヒタです。

圧倒的な環境保全林業から生まれました。ゆえに、大量生産もしませんし(出来ない)、こちらの活動を理解してくれた方にしか売りません。残念ですね。僕がもっと白樺人工林を持っていればよかったのですが・・・

いやそこは一人が頑張るんじゃなくて、北海道の自伐チーム、これから自伐やりたい人たちでみんなでやっていこう!夢しかない!

 

プライベートサウナコテージKoti (旧りとりーとヴィレッジToma)プレオープンなう。

kotiさんには、何種類かのサウナスタイルがあります。温度も高温からゆっくり楽しむ低温もあり、気分に合わせてリフレッシュできそうですね。

僕は29日に2時間コースを予約しました。

里山部の薪、ヴィヒタがどんなものか、そしてこうしたサウナ店での体験は初めてです。たのしんできますね。

 

 

 

 

 

★まずはこのヴィヒタの産地。

 比布町のジャンクション横にある、「ピップなカバ林(里山部の第二フィールド)」です。白樺の40年生の人工林で、これまで放置されていた山林です。森林経営計画に入っていたこともあり、40年で皆伐(全部伐られること)される予定でしたが、僕の意に反するので中止させ、僕が管理しています。野営希望者は野営できます。

 

 

★この山林では、環境保全林業として、森林を管理する上でとても大切な、森林作業道=道つけ、の際に発生する支障木を利用したこと、伐採した白樺は枝先はヴィヒタ、幹は薪などと全部利用します。根はまだ使い道が無いので自然に還します。まだ利用に伸びしろありますね。しかし、ある程度の有機物は、森林に還すべきだとも考えていますので、すべてにおいて森から持ってくることはあまり好きじゃないです。

 

 初回で納品した20束は、胸高直径12cmと、18cm、いずれも樹高は15m程と、白樺が苦手な日陰に生える劣勢な個体でした。この二本から、27束できました。

こうした木の活かす道が、サウナによって導きだされるのは、林業にとっても素晴らしいことです。

ただ、、、

 

 1)ヴィヒタのために伐る事をやると、森はあっという間に伐りすぎた状態になります。枝だけ使うために伐採していたのでは、自然破壊です。樹皮や薪も同様です。

 大切なのはその森の許容範囲内でゆるやかに手入れすること。

 白樺人工林では、何もせずとも(何もしないから)ササの勢力が拡大し、次世代の木が生えてきにくい状態になっています。

 天然更新がされないと、単調なササ原を引き継ぐことになります。これは森や、生物多様性林業の価値が低くなります。

 ピップなカバ林では40年以内には白樺の勢力が衰えるので、なるべく白樺以外の木を自然に生やしています。この自然のチカラに任せた、超絶ローコストの天然更新が未来の林業を救ってくれます。

 これは、人工林からの天然更新を目指す上で、生まれたヴィヒタだということです。ここにヴィヒタを出すこだわりを持っています。

 

 この林産物は、「使用しても、山はダメにならず、むしろ良くなっていく」という本質的なヴィヒタです。

 また、山主にも枝葉で還元できるのも未来的です。

里山部から、新しい林業のモデルの一つとして、チャレンジしてみました。可能性はありそうです。

 

 2)人間に使いやすいヴィヒタは、どのような形状か。また、適した伐採時期はいつか。森と人をみた作り方を模索していました。束ねるのはバディ。

データを上回る、束ねる「センス」が彼女にはあります。

 イベントにして、手伝っていただける方を募集して、データや虫や花序や枯れ葉を取りました。

 

 

 

 葉の量、葉の大きさ、枝につく葉の密度、枝先の細さ、葉を食べる虫、花粉症の原因である花花序の有無、束ねたサイズ、枝の太さ、長さ、総重量、サイズ別の1本からとれる量、、、etc.

気づいた項目はとりあえず記録していくスタイル。

 集まった人たちは全員サウナ入らない人でした。これはある意味正解だったと思います。全員が初ヴィヒタと向き合うことで、最初から余計な情報や体験がない分、里山部版のオリジナルさが際立ちました。

 

 試行錯誤の上、それぞれ様々なタイプの試作品を作り上げ、現段階で最高のヴィヒタができました。

 納得できるプロトタイプは、2種類できました。

こうしたデータがあると、この森からヴィヒタがどれだけ作れるか等、森からヴィヒタ量も見えてきます。それにより過度な伐採も防ぐことができます。

 

 

 

●タイプ1)ドMは歓喜するだろう。遠心力としなりが心地よい一振りで追加攻撃2連撃タイプ。初撃が当たった時、重さにより反対側の枝葉がのしかかる追撃。隙を生じぬ二段構え。まるで飛天御〇流かのごとく。パイオニア樹木の生きの良さがカラダを喜ばせます。

 生葉の状態で、持ち手はやや細く、200g前後。枝葉の量は普通。

 ※データはありますが、秘密◎

 

●タイプ2)ポメラニアンを丸めてぶん投げられたような、圧倒的なモフモフ具合。モフに命をかけている人、ポメラニアンに乗っかられて、上でモフり殺されたい方には最適なヴィヒタ。テスト段階で、皆さん体験しましたが、一同「あぁぁ~~!気持ちいい~~!」と100点満点でした。

 生葉の状態で、手持ちは普通、300gちょっと。枝葉の量は多い。

 

 桐原さんたちに試していただいたら、乾燥後は、タイプ1の方が気持ちよかったようです。生の状態と、その後4日間乾燥+お湯戻しすると感触が違ってくるのは、非常に面白いですね。

 

 このタイプ②のさらに改良版、ポメラニアンヴィヒタを、当麻町にあり現在プレオープン中のkotiさんに飾っていただきました。

 

 今回は早急だったので、生のまますぐ納品しましたが、残ったヴィヒタを数日間陰干ししました。これを29日のテスト時に40度のお湯で1時間戻して使いたいと思います。

 

ちなみに薪も里山部産です。

納品時は、アサヒサウナでもお世話になっているKazuhiro Kiriharaさん、プレジャー田中 あっくんが出迎えてくれました。

 

 

森が整い、人も整う。最高に幸せな使われ方。

Kotiの正式オープン、楽しみですね!!!

まだ正式なHPもない感じですね。

 

 

当麻町、村椿町長の先日の記事で、

当麻町は、町内、町外を問わず、個性的で魅力的な、にぎやかなプレーヤーみなさんの力が重なり合い、輝きます」

 この言葉は、北海道を盛り上げていくことに本当に大切なことだと実感しております。若手や、やる気に溢れる人たちが、境界や、現場を飛び越えて、繋がっていく。広い北海道だからこそ、この繋がりの可能性は無限大。

 今回も、ヴィヒタから、たくさんの人と繋がることができそうです。僕の森で採れなくなっても、今拡大している自伐隣家の皆さんの、そして山林を持っていることがデメリットだと感じている人たちへ、僕のモデルを提供し、幸せのシェアをしていきたい!!

みんなで里山を盛り上げましょう。

お手伝いいたします!!

 

 

★最後に白樺の使い方が増えたのでまとめ。

2月、樹液×、ヴィヒタ×、樹皮×(くっつきは◎)、薪材◎、家具材◎

4月、樹液◎、ヴィヒタ×、樹皮×、薪△、家具材×

6月、樹液×、ヴィヒタ◎ 樹皮△、薪材△、家具材×

7月、樹液×、ヴィヒタ〇、樹皮(上旬のみ)◎、薪材△、家具材×

 

なのでヴィヒタは7月に伐採して、樹皮も併せて採取した方が無駄がない。

しかし、幹は薪になってしまう。。。

僕のような小規模(3ha)でヴィヒタだけで大量に作ろうとすると、山主が損しますね。森も壊れますね。

白樺だけで大きな面積(30ha以上)がある方は、1~2割の低間伐率で小さな白樺から抜き取っていくと回ると思います。

 

 

里山のポテンシャル、高めて育てて、残していきましょう!

皆伐してる場合じゃない!