山主になりたいと思ったきっかけ。
自分の森づくりをしてみたい。
責任もって保全し活用できること、とても楽しそうで、やりがいのある、良いことだと仕事を通して強く思ったのが数年前。これがきっかけで森が欲しくなった。
――よく仕事でお世話になる地域が、旭川の東鷹栖。
欲望が高まり、東鷹栖の方々へ「山を持っていませんか」と声をかけて回った。
1年ほど反応はなかったが、突哨山の麓で暮らす方から「そういえば、山を欲しがっていなかったか」と連絡があった。
すぐに話を聞きに行った。
すると「持っていてもしょうがないから・・・」と話が始まった。なにやら、相続する前は、とても山が好きな親で植林などをしていた方だった。
ただ、過去に理由があって、植林した面積と同じ面積を代替え地として交換した過去があった。それもあり、「持っていても・・・」と思っていたところだったようだ。
森が好きな方がしぶしぶ代替え地として承諾した森を自分が・・・。
責任も感じた。下手なことはできないと。
買わせていただく際に、夢も語った。
里山部の構想は当初全然考えていなかったが、「子どもたちに使わせたい」という思いが強かったと思う。
――30年近く手を入れていないという現状も都合がよかった。
これからの手入れ次第で良くなる可能性があったからだ。
ものすごいササと稚樹に覆われ見えなくなった林道。自然の再生力に驚いた。
――売買契約、そして登記が終わった直後にテントをもって一人で一泊した。
雨の中だったが、関係なかった。
気持の何かが爆発したのはこの時だ。