冬キャンというか、冬のサバイバル その①
しみずです。
ブログは、ご無沙汰でした。
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今月、25,26日は島牧村に出向き講演をさせていただきます。島牧村は、僕がサバイバル、自然を愛するようになったきっかけの村です。15年ぶりくらいに行く島牧村に、自分がどうチカラになれるか、楽しみです。海を意識した山つくりは欠かせない村ですからね。
さて、里山部は雪がすこーーーしずつ積もってきました。
冬キャンするにはまだ早いのですが、冬山で寝たい衝動を抑えきれず、先日、サバイバルしてきました。やりたい方はいつでも僕の山つかってどうぞ。
なので今回それを紹介しちゃいます。
どうです。うずうずするでしょ。
こんな天候に遭遇したらもう、「あ、ダメだ、家帰りたくない、山泊まろう」ってなりませんか。僕は超絶なります。でも嫁にアポなしサバイバルは迷惑かかるので、この日は我慢して帰宅。翌日の朝からサバイバルしてくる旨を丁重にお伝えして、入山。
装備はこちら+寝袋。かつ右手(利き手)が怪我のため使用不能という左手縛りのサバイバル。ドMです。
ミステリーランチ30Lのバッグで余裕で入る装備です。夏も冬も変わらない。
ちなみにテントは無し!!ねぐらは、現地調達、現地作成。
余談ですが、ミステリーランチのリュックは最高ですね。僕みたいな荒々しい林業についてくるリュックです。間違いないですよ。お高いだけあります。※防水は皆無。
今回のサバイバルは、「冬に大規模停電が起きたら」という想定でやりました。
下界にいるよりも、山にいるほうが快適に災害を乗り越えられることを証明してやろうという気持ちもありました。
ですから、断水・停電・無配給がおきたシミュレーションです。
北海道でね。ありましたよね。というか、ここ毎年のように大規模な災害が起きてます。起きるたび思います。「国には任せてられねぇ。自分で生き抜くしかねぇ。」と。あの状況下で、誰かに頼っていられません。自分で生きるしかないんです。
だから、今回はそういう意識をしました。
僕はサバイバルをするときの優先順位は、
水>寝床>火>食料です。水さえあれば、とりあえず1,2日は耐えられる。耐えられるときに、寝床の調達、火と食料の確保をやってしまえという考えです。
とにかく最初は沢(さわ)を見つけます。下図にあるように「谷」と書いてある等高線の形状(※画像のリンク先はこちらhttp://geographico.blog.fc2.com/blog-entry-162.html)は窪地になっており、雨水や地下水が流れやすい場所となっています。
すると、こうして、水にありつけるわけです。もう断水怖くないですね。これでほぼ楽に生きられます。災害時や、サバイバル時に、腹痛は嫌ですからね。
「浄水」して「10分ほど煮沸」すれば、安心して飲めます。
今はこんな携帯浄水器があります。便利です。
お次は寝床です。
沢水のそばは、様々な野生生物が利用します。熊とか狐とか鹿とか狸とか・・・。
なので、水場から遠すぎず、近すぎずな距離感に寝床を作る必要があります。
今回はこの倒木(根むくれ)を家にすることにしました。
このまま寝ると非常に冷たいので、、、。
ヒグマのお知恵を拝借して、ササを敷くことにしました。
右手が使えないため、右手用の鉈を左手で振るい、1本1本ササを伐ってリュックにつめ、運ぶという作業を繰り返し1時間ほど。。。
「あぁ、俺いまから冬眠すんだな」
やっている最中、雪もふってきました。
屋根が必要です。
装備品にあんなにロープ詰め込んできたのに、右手が使えず縛れない!!!ということに今更気づき当初の屋根つくりから作戦を変更せざるを得なくなりました。
結局のところ。
「幹に枝を立てかけるしかないやん!」
となり、ひたすら枝を拾い集めてそれっぽくしました。
通風性120%かつ、たいして雪も防げない。気持ちでカバーするしかない屋根ができました。
今回は、狩猟はしませんでしたが、緊急事態は「イケる!」感満載の狩猟場所ができました。リス、ウサギ、ネズミ、食ってみてぇ。
今回はその、哺乳類に関して捕獲申請とってませんから、市販の鶏肉を買いました。ここだけサバイバル例外ですな。仕方なしです。
でもおやつの、よくわからん芋虫は食ってました。
だいたい芋虫は甘くてうまい。白樺が朽ちる時に発生するサルノコシカケという硬いキノコに2,3mmの穴が開いていたら虫が入っている証拠です。
サルノコシカケを割ると中から、おいしそうな芋虫が出てきます。
何こいつ?よくわからんけど、焼けばだいたいイケる法則にのっとり焼いて食いました。多少の腹痛は覚悟します。
まぁこんな感じで、芋虫くいながら、左手で枝を引っ張って立てかける作業を何時間やったんだ。暗くなるまでずっとやってました。
左手だけだと、作業スピードとか、効率が、通常の1/5ですわ。くっそ遅い。
・・・・続く。