里山部-satoyama-活動(東鷹栖)

小さな森の山主が始めた個人事業ブログ

里山部にカシ!

しみずです。

 

番外編です。

 

その晩、お酒が飲みたくて、せいしゅう君(http://seisyu-labo.com/archives/531)、

リンさん、なこさんと僕で、コンビニを探しました。

 

二風谷には、コンビニはないんです。

平取温泉で、コンビニはどこにありますかと尋ねたら、「平取にあります」と言われました。二風谷は、平取町なのに(平取町二風谷)?

「平取ってここですよね」と問うと、「ここも平取なのですが・・・二風谷も平取ですが、二風谷は・・・ごにょごにょ」と。

 

地元では、二風谷平取町(たぶん役場近郊)は使い分けているのでしょうか。

面白い混乱でした(笑)

 

んで、コンビニまで8000m、北海道らしい(笑)

ローソンがありました(セコマじゃないのかよ!?)。

ローソンで会計を終えて「先にチセに戻ってるわ!!」って。

初めて言いましたわ、「チセに戻ってるわ」って言葉(笑)謎の特別感(笑)

 

 

まぁその温泉にて、誰から言い出したか忘れましたが、「これくらい(写真のテーブルくらい)のサイズなら、1日で作れるんじゃない?チセ」と(笑)

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全員アペフチに魅了されていたので、すぐさま「これならイケル!やろう、作ろう」と意気投合しました。シラフです(笑)

 

「じゃぁ俺ササ大量に刈っておくわ!」

「じゃぁ来週やろうか!?」

 

という感じで、あっという間に話が決まりました。せいしゅう君とリンさん十勝やで。気軽にこれる距離じゃない。なんだかんだで、この二人とは週1で会っている(笑)

後にこうした小さいサイズの家はチセではなく「カ」「カ(シ)」「カ(ス)」というと中川さんから教わりました。「シ」や「ス」はわずかにしか発音しないので、ほぼほぼ「カ」という言い方になるようです。

 

 

前日は自宅に泊まって作戦会議。設計図作り。誰もカシの作り方しらない。ササの束ね方しらない。誰も建築スキルもってない。好奇心だけで組み立てる設計図。

日本語と、英語と、台湾語と、アイヌ語と、様々な語源が飛び交う作戦会議。

僕のぞいた方たち、語学力半端ない方なんです。

 

大事なのは、アペフチに会いたい気持ち、あの感動を忘れたくない気持ちです。

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むかえた当日は朝だけ雪。

事前に刈ったササを集める所と、男性陣は支柱を埋める穴掘りから始まりました。

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ササをとってきたは束ねて、木をノコやチェンソーで加工して・・・

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ひとつひとつの過程で、未知の領域でした。

何が正解か、わかるはずないんです。

でもなんか、「自然と対峙して向き合い利用する」ということに関しては、これで正解だと思いました。自分たちの知恵で、自然に挑み、あるもの使ってなんとかしようという精神。

 

突哨山はアイヌの聖地です。

突哨山では、こうした感覚を意識した活動は、何十年?としていなかったと思います。

誰もやっていなかったでしょう。

アイヌがこの森にいたことを感じながら、想いを馳せる時間は。

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森から田んぼが見えて、夜には市街地の夜景が見えるこの森は、

もうすでに北海道の原点を、意識しないと見れなくなってしまったのです。

だから、意識せずとも、原点を感じられるように作りたいとも思ってました。

 

前にも書きましたが、身近な自然でありつつ、当たり前の自然を提供していきたいと。

里山部と繋がった人たちは「自分には、使える森がある」という自信をもっていいんです。地域資源は地域の人たちが、地域で活用するためにあるのですから。だから僕も自分の森をシェアしているんです。みんなで使いましょう、森を。

 

 

話がそれました。

9時から始まって16時くらいで、ようやく屋根があがりました。2m四方で一日でできるだろうと甘くみてました。

屋根につかうササの量だけでも半端じゃないです。ほぼほぼ刈ったササが全て使われてササ不足になり、時間もなくなり。結局は、「あずまや」状態のまま終わってしまいました。

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でも当初の目的だった。

里山部でアペフチに会うことができました。

「どこにいても火にはアペフチがいる」と教わりました。

同時に「アイヌがいるからカムイもいるんだ」ということも。

 

本当は、薪は使いません。割らない(割れなかった?)で、丸太のまま、枝のまま燃やすのが本当です。

今回はそういうのがなかったので、薪で代用してしまいましたが、ダメです。

出来上がってからは、独自のイナウも立てかけて、1時間くらいアペフチと向き合いました。

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また、来春以降、壁つくったり、足りない部分を作り上げていくイベントをやるかもしれません。是非みなさんも。

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里山部は、森を通して行動したい人を全力で応援しますし、協力します。

正直、森がバックにあるって、すごいことなんですよ。

僕や里山部の森を使ってください。遠慮せずに。

僕は、地域資源を見直す本質的な活動しかしていきません。

 

金は二の次、暮らしていける分があれば十分。

 

どうして旭川から旅立つ若者が多いか。

ここがまだ、現代人には魅力ない街だと思われているからじゃないか。

里山部に来てから、体験してから出ていくか決めていいと思う、若者たち(笑)

自分のやりたい事、ぶつけてやっていきまっしょ!!

 

 

森なんて関係ないと思っていると大間違い。全ては森から始まり、いずれも森でつながっている。

 

僕は戻ってくるのは来春だけど、まだまだ新しい出会い待ってますし、自分からも作っていきます。

 

ガンガン旭川を森から、面白くするぞ!

 

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